大阪の観光名所・新世界のシンボル「通天閣」(大阪市浪速区恵美須東) に9日、新たな体験型アトラクションとして全長60m、らせん状の滑り台 「TOWER SLIDER(タワースライダー)」 が登場した。運営する通天閣観光によると、免震タワーへの滑り台の設置は世界でも珍しく、今後、地震や火災時の避難経路としての活用も視野に入れている。 総工費約3億円。
2007年に登録有形文化財(建造物) に指定された通天閣は、頂上部に設置する避雷針も含めて108メートル。 このうち3階の中間展望台から地下1階まで、東側エレベーター塔の外周を1回転半するチューブ形で、スロープ部分の天井は透明にして、らせん状に設置した。利用者は専用の再生ポリエステル製の袋に両脚を入れ、通天閣を見上げながら高低差約26.5m、 傾斜約30度を10秒ほどで滑り降りる。最高速度は時速27キロ。
新型コロナウイルス禍の影響で、度重なる緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が出され、通天閣は長期にわたる休業や営業時間短縮に協力してきたこともあり、入場客が激減した。2021年度の通天閣の入場者数は、コロナ禍前の2019年度の約3割まで落ち込んだという。
当初はバンジージャンプやロッククライミングなどの案も出ていたが、安全性を考えてスライダーに行き着いたのが、2020年秋、コロナ禍の初期だった。
通天閣観光・高井隆光社長は「スキージャンプ競技で例えれば、”ノーマルヒル”とほぼ同じ角度とイメージしていただければ。東京タワーやスカイツリーにはない、”絶叫系のアトラクション”」と自信をのぞかせる。そして「コロナ禍で冷えきった大阪・関西観光の復活と、2025年万博に向けての起爆剤にしたい。タワースライダーは体験型なので、眺望だけでなく『ドキドキ・ワクワク』を体感してもらいたい」と意気込む。
■通天閣「TOWER SLIDER(タワースライダー)」