日本最初のハンバーガーチェーン「ドムドムハンバーガー」の公式ムック本『ドムドムハンバーガーFANBOOK』(宝島社)が5月6日に発売され、楽天やAmazonなどで"付録本の売れ筋ランキング"で1位を獲得。全国の書店をはじめ、ネットでも売り切れが続出しています。
内容は、ブランドの歴史をつづった「ドムドム史」、メニュー化に至らなかったバーガーを紹介する「没バーガー」特集など盛りだくさん。さらに付録として、ドムドムハンバーガーのマスコットキャラクター「どむぞうくん」のぬいぐるみポーチと、レトロな雰囲気漂うかつてのロゴをあしらったランチトートが付いています。
本の魅力や近年のドムドムの躍進などについて、ドムドムハンバーガーの広報担当と宝島社の編集担当に聞きました。
■自虐的なコピーと赤裸々な特集が話題
表紙でまず目を引くのが「バーガー界の絶滅危惧種」「覚えてますか?ドムドムのこと」という自虐的なキャッチコピー。SNSで「ドムドムらしくて笑える!」「ノリが良い」と話題になりました。いったいどんな狙いが?
担当者によると……
1990年代には全国で400店舗超を展開したドムドム。しかし、今や27店舗に…。「自虐的なコピー」を採用したのは、そんな「波乱万丈」なところも含めて、ファンはドムドムを愛してくれているはずと考えたからだとか。
そして、人気となった秘密と言えるのが「幻の没バーガー」や、「従業員に聞いた! 本当に好きなハンバーガー屋」などの“尖った”特集です! じつはコレ、「どんなことでも載せましょう!」というドムドム側の声で実現したのだそうです。
■ぬいぐるみは2分で売り切れ! 注目を呼んだ「どむぞうくん」の付録
ドムドムバーガーのマスコットキャラクター「どむぞうくん」。昨年9月にぬいぐるみが発売された際には、わずか2分で売り切れたほどの人気ぶりでした。再販を告知するツイートには2万いいねを集めるほどの大きな反響に。今回、その「どむぞうくん」のぬいぐるみポーチが付いているとあって、付録目当てで買う人も多いのだそう。
■倒産危機から一転……「Z世代」を味方に人気再燃中!
ドムドムの強みは「独自性の強いバーガーショップ」であること。2019年には、カニを、ハサミがはみ出た状態で挟んだ「丸ごと!!カニバーガー」など、“映える”バーガーを発売。これもSNSで話題となり、いわゆる「Z世代」(1990年代半ば以降に生まれた世代)の来店者数が増加しました。
一時は倒産危機に陥りましたが、現在は2期連続で黒字を達成。6年ぶりに新店舗もオープンするなど絶好調だとのことです。