“私のミュージアム”に 兵庫・伊丹の新たな文化拠点 市立伊丹ミュージアム | ラジトピ ラジオ関西トピックス

“私のミュージアム”に 兵庫・伊丹の新たな文化拠点 市立伊丹ミュージアム

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 兵庫県伊丹市に、美術館や博物館など5つの施設を集めた「市立伊丹ミュージアム」が、2022年4月に誕生した。分野の垣根を超えた魅力いっぱいの施設にしたいとの期待が寄せられている。

市立伊丹ミュージアムの外観

 伊丹市の中心市街地にあった文化ゾーン「みやのまえ文化の郷」には、市立美術館、市立工芸センター、市立伊丹郷町館、柿衞文庫が集まり、多くの人に親しまれてきた。ここに市役所の隣にあった市立博物館の機能を移し増築、5つの施設を統合した「市立伊丹ミュージアム」として生まれ変わった。

 市立伊丹ミュージアムは「酒と文化の薫るまち」を基本テーマに、美術・工芸・俳諧・歴史といった多彩な分野の収蔵品を中心に、伊丹の酒造りを伝える文化財建造物などの芸術文化を通して、「人」と「まち」をつなげる活動を行っていくという。

 展示室は6つあり、このうち歴史常設展示では、縄文時代から近現代までの伊丹の歴史を、出土品やパネルなどで紹介している。江戸時代の街並みを復元した模型は、これまで旧博物館にあったそうだが「あまり目立っておらず、ミュージアムで新たな輝きを取り戻したようだ」と奥山清市館長は話す。

展示室4 歴史常設展示
展示室4 歴史常設展示
展示室4 街並み模型

 重要文化財・旧岡田家住宅では、清酒発祥の地としての酒造りの様子や清酒で栄えた伊丹の歴史について、アニメーションなどを使ってわかりやすく紹介している。今後酒蔵の空間を使ったイベントも展開していく予定。

旧岡田家住宅・酒蔵
酒蔵内
酒蔵内
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