三木谷会長の激励で発奮なるか J1神戸、危機感募るなかでのホーム磐田戦 先発のイニエスタはJ1通算100試合出場に | ラジトピ ラジオ関西トピックス

三木谷会長の激励で発奮なるか J1神戸、危機感募るなかでのホーム磐田戦 先発のイニエスタはJ1通算100試合出場に

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 サッカー・J1のヴィッセル神戸は25日、ホーム・ノエビアスタジアム神戸で、15位のジュビロ磐田と対戦する。ここ2試合、悔しい惜敗が続いているなか、もう負けは許されないところまで追い込まれているチームは、危機感を持った中での一戦を迎える。そのスターティングメンバーは、前節から1人変更。MF井上潮音選手が先発入りしている。また、MF橋本拳人選手が4月6日のJ1第7節FC東京戦以来となるベンチ入りを果たしている。キックオフ予定は午後7時3分。

 ロティーナ監督のもと、ACL(AFCチャンピオンズリーグ)でグループステージを突破し、J1第13節サガン鳥栖戦では4-0と快勝。ヴィッセルは序盤戦の低迷から脱してきているかに思われた。しかし、先週の2試合では2連敗し、勝点を取れず。14日のJ1第13節川崎フロンターレ戦では王者をあと一歩のところまで追い込みながら終了間際のCKからの失点で0-1と敗北。中3日で臨んだ18日のJ1第14節湘南ベルマーレ戦ではミスや判定がらみにも泣き敵地で1-2と、目下のライバルに苦杯をなめ、再び重い空気に包まれてしまっている。

 けが人が多いことから使える陣容も限られ、タイトな連戦が続いていることで、難しいコンディション調整を強いられているヴィッセル。それでも低迷打破のために欲しいのは勝利、そして、勝点3。試合前日のオンラインでのメディア対応で、ロティーナ監督も「すべての試合が重要なので、この試合ももちろん、チームにとっての重要度を感じながら準備に徹している」と述べれば、井上潮音選手も「チームが厳しい状況であることは間違いないが、チーム一丸となって勝利を目指しにいくだけだと思う。勝ちという結果以外、明日の試合は考えられない」と、この一試合での勝利に全力を傾けている。

ロティーナ監督 (C) VISSEL KOBE

 勝つために求められるのはゴール。ただし、相手の磐田は状況によっては5バックにして守備を固めてくることも想定されるだけに、湘南戦のような、なかなかシュートまで至らない展開になる可能性もある。それでも、指揮官のサッカーをよく知る井上選手は、「湘南戦で問題があったのは攻撃だと思っている。選手一人ひとりの立ち位置だったり、ちょっとずつずれて、ボールがあまり持てなかった印象がある。その修正をしっかりして、次の試合はボールをより持ちながら、自分たちが主導権を握りながら試合を進めたい」と、チャンス創出に最善を尽くす構えだ。

井上潮音選手 (C) VISSEL KOBE

 わずか1勝、勝点7の18位という危機的状況のなか、週明けの23日(月)、ヴィッセルの練習場であるいぶきの森球技場に三木谷浩史会長が訪れ、選手・スタッフを激励。その様子を自身のSNSを通じて公開していた。動画のなかで三木谷会長はクラブへの思いなどを語り、注目された去就についても覚悟をもってやり続けると続投を表明したうえで、「『次の一戦にすべてをかける』という思いでやってほしい」「一層の覚悟をもって挑んでほしい」「覚悟と気迫をもって頑張りましょう」と選手たちに熱いメッセージを伝えていた。

 この状況を受けて、試合前日のメディア対応で三木谷会長の激励について問われた山口蛍選手は、「あれだけの人がここまでしてくれなくちゃいけないということを考えつつ、一人ひとりが責任感を持たなきゃいけない。本来であれば三木谷さんがああいうことをするというのはよくない状況だというのを、もう少し分からなければいけないと思う」と危機感を募らせつつ、「ただ、ああいった激励のおかげでチームがより引き締まったというのはあるので、そこは一人ひとりがしっかりとらえて、明日の試合(磐田戦)に入っていけたらと思う」と意気込みをコメント。チーム内でもよりコミュニケーションは取っていたようで、この一戦にかける強い思いをチーム全体で共有できているようだ。

山口蛍選手 (C) VISSEL KOBE

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