韓国の人気グループ「EXO」のチャンヨルが初めて主演を務める、映画『ぼくの歌が聴こえたら』が6月10日（金）から全国ロードショーです。
借金まみれの音楽プロデューサー・ミンス。アーティスト志望の新人を発掘して、ゴールドディスクを獲得するまで育てた実績がありますが、今は経営するライブハウスが差し押さえられそうな危機的状況です。
ある日、駐車場の受付でギター片手に歌っているチフンを見かけます。ミンスはその歌声を聴いただけで、チフンがバックバンドを従えて堂々と歌う将来をイメージします。強引にチフンをスカウトし、ライブを10回する契約を無理やり結びます。
ところがチフンは子どもの頃の体験からあるトラウマを抱えていて、人前では歌えません。ライブを怖がるチフンのために、ミンスは冷蔵庫用の大きな段ボール箱を用意します。ミンスはこの箱の中で歌うよう、チフンを促します。
チフンを自分の車に乗せ、ミンスは仁川のチャイナタウンにやってきました。ここで路上ライブを行います。ギターを持って段ボール箱の中に入り、人生初の路上ライブに挑戦したチフンは緊張しすぎて失神してしまいます。こうした事態でもミンスはチフンの才能を信じていて、簡単にはあきらめません。
「地方で歌える場所は10か所ある。イチかバチかだ。10か所まわってから、その後を決めよう」とチフンに提案し、“ここで売れればソウルに直行できる”というジンクスがある全州へ連れていきます。
チフンはライブハウスで歌うことになりましたが、客席には酔っ払いのグループがいて……。
音楽の才能があるのに人前で歌うことができないチフンを演じるのは、韓国の人気ダンスボーカルグループ「EXO」のパク・チャンヨル。映画初主演です。借金取りに追われる音楽プロデューサーのミンスはチョ・ダルファンです。
チャンヨルはEXOでラッパー兼サブボーカルを担当していますが、いま兵役のため韓国陸軍へ入隊中。この映画のライブの場面でチャンヨルは世界の大ヒット曲を歌っています。ビリー・アイリッシュの「Bad Guy」、ジャズの名曲「What a Wonderful World」、マライヤ・キャリーの「Without You」、コールドプレイの「A Sky Full Of Stars」などなど。また若者の間で流行しているという韓国演歌“トロット”も歌います。ギターとピアノを演奏、さらにドラムを叩いて多才な一面を披露しています。低音ボイスと長身でやさしいフェイスが実に魅力的です。エンディングテーマ「Break Your Box」の作詞もチャンヨルが手がけています。
