宝塚歌劇団花組の聖乃あすかが、6月13日に放送されたラジオ番組『ビバ!タカラジェンヌ』(ラジオ関西、月曜午後8時〜)に出演。宝塚大劇場で上演中の「ミュージカル『巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜』」、「ショー グルーヴ『Fashionable Empire』」について、役を演じるにあたっての思いや見どころを語った。
6月4日(土)に幕が開いた本公演。聖乃が演じるのは、フランスで新聞社を経営し、後に革命を起こしたという実在の人物、エミール・ド・ジラルダン。聖乃いわく、星空美咲が演じるデルフィーヌ・ゲーと夫婦である彼は壮絶な人生を送ったそう。
エミールの人生を背負いながら演じるうえで、作・演出を務める生田大和からは「ジラルダン自身も社会を改革する芸術家の1人として、仲間のなかに居てほしい」と求められたという。生田の言葉をヒントに、「社会を変えていきたい」との信念のもと、革命に向かっていくエミールの思いや葛藤を、前半から後半にかけて表現できるように心がけていると話した。
3月から4月にかけて大阪梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで上演された「Fantasmagorie『冬霞(ふゆがすみ)の巴里』」では、自身にとって挑戦となる役を務め、「意識が変わった」という聖乃。前回と同様に“男らしい”人物を演じることもあり、「前回の経験を活かしつつ、今回は大人な男性として、ものごとを冷静に捉えられる部分を出していけたらなと思いながら(演じている)」と語る姿からは、役に真摯に向き合う聖乃のひたむきさが伝わってきた。
本公演を観劇した番組パーソナリティーの小山乃里子は、公演を重ねるごとに表情がどんどん変化していく聖乃の姿に驚いたという。聖乃自身も、公演中に感情が高まってくることを自覚しているようで、「(共演者の)皆さんの表情を見ていると、湧きあがってくるものがあります」と語った。
一方、稲葉太地が作・演出を務める「ショー グルーヴ『Fashionable Empire』」は、“今”がテーマとなっており、「お客さまとの“今この瞬間”を楽しむ、劇場での尊い時間を楽しむショー」なのだそう。観客とのやりとりを心から楽しんでいるという聖乃は、「(お客さまと)心が通じ合っている気がします」とにこやかに話し、公演をめいっぱい満喫していることがうかがえた。
自身の見どころについてたずねられると、同期である音くり寿とのデュエットシーンを挙げた聖乃。本公演を最後に、宝塚歌劇団を退団する音と歌っている時間が本当に幸せなのだと話し、「(音との)デュエットをぜひ見ていただきたいです」とメッセージを送った。
花組宝塚大劇場公演は、7月11日(月)まで上演予定。
ラジオ関西『ビバ!タカラジェンヌ』
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