宝塚歌劇団・元月組娘役の苑ななみが、10月21日に放送されたラジオ番組『ビバ!タカラジェンヌ』(ラジオ関西)で、宝塚時代の思い出と現在の活動について語った。
兵庫県芦屋市出身の苑。小学生の頃から電車通学をしており、阪急電車で宝塚歌劇のポスターを見かけていたが、中学のとき急に“宝塚熱”が高まり、宝塚音楽学校受験を決意。当時、名門校に通っており、面接で「その学校を辞めて宝塚に入るのはもったいない」と面接官に言われたが、「もったいなくないです! 宝塚の方が入りたいので入れてください!」と懇願したのをよく覚えていると話した。
印象的な舞台としては、月組配属になった直後の公演『ME AND MY GIRL』を挙げ、同期の天海祐希が研究科1年で新人公演の主役に抜擢され、みんなで盛り上げた思い出を振り返った。苑自身も新人公演で借りるはずの先輩の衣装があまりに細く、ダイエットを頑張ったことや、本公演でかつらを落としてしまい、終演後全上級生の部屋に謝りに回ったことがあったエピソードなどを、なつかしそうに振り返った。
退団後、2007年に本名の中島かおりの名で芦屋市議会議員に立候補。3期12年に渡って務めあげた後、今年は「清く正しくたくましく」をキャッチコピーに兵庫県議会議員に立候補して当選。「日々大変なこともあるが、宝塚時代の教えを思い出しながら、根性と努力で住民のための政治活動に尽力している」と語った。