シャネルやルイ・ヴィトン、エルメスなど高級ブランドのロゴが付いた偽のアクセサリーやバッグなど大量にを所持したとして、6月7日までに商標法違反容疑で兵庫県警に逮捕、送検された神戸市に住むベトナム人夫婦が、高級ブランド13社のバッグや財布、ネックレスなどの模造品を中国から輸入しようとしたとして、神戸税関が23日、関税法違反容疑で神戸地検に刑事告発した。
押収された偽ブランド品は1387点にのぼる。神戸税関によると、2人はこれらの商品を2021年12月から2022年3月までの間、中国・上海から国際小包郵便物を利用して22回にわたり輸入しようとしたが、横浜税関の輸入検査で発覚し、兵庫県警に情報提供していた。いずれも「偽物と知りながら販売目的で仕入れようとした」と容疑を認めているという。
これらとは別に輸入した高級ブランド8社の偽ブランド品約500点は、夫(26)が経営する神戸市兵庫区の店舗に保管していた。商品は主に日本在住のベトナム人向けにインターネットで販売し、兵庫県警がこれまでに押収した入金記録などから、2人は2019年から2022年5月までに、少なくとも約5千万円を売り上げたとみられる。