宝塚歌劇団花組の侑輝大弥が、6月27日に放送されたラジオ番組『ビバ!タカラジェンヌ』(ラジオ関西、月曜午後8時〜)に出演。宝塚大劇場にて上演中の「ミュージカル『巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜』」「ショー グルーヴ『Fashionable Empire』」の新人公演で主演に挑戦した心境や、自身の今後の課題について語った。
6月21日(火)に上演された新人公演で、「巡礼の年」主人公のフランツ・リストを演じた侑輝。「今できるすべてを注いで舞台に向かうことができた」と確かな手応えを感じつつも、公演終了直後は不思議と達成感はなかったという。今もまだ夢見心地だと明かしつつ、「東京公演に向けて、早くまたお稽古がしたいな」と、次なる舞台への高まる思いを吐露した。
公演を観劇した番組パーソナリティーの小山乃里子は、「幕開けから圧倒された」と絶賛。幕が上がる直前、自身の名前が読み上げられた際に起こった割れんばかりの拍手に、感銘を受けたと話す侑輝。公演が始まる実感をかみしめつつも、ジョルジュ・サンド役の同期生・太凰旬とともにその瞬間を迎えたこともあり、リラックスして舞台に臨めたそう。
主演として舞台に立つにあたり、当初は「全部自分がやらなきゃ」というプレッシャーを感じていたというが、本公演で主演を務めるトップスターの柚香光から「自分ですべてやろうとするのではなく、もっと(周りに)委ねて、自分とみんなを信じて肩の力を抜いていけばいい」というアドバイスもあり、出演者全員を信じ、がんばり抜くことができたと語った。
「柚香さんのお芝居は、その人が本当にその場所に存在しているんです!」と熱弁するほど、柚香を敬愛する侑輝。同じ役柄を演じることになり、柚香本人から多くのことを学べたのが本当にうれしかったと、熱量たっぷりに話してくれた。
課題は、「自分のなかでは自然に心が動いていても、私自身の力みが役を通してにじんでしまう」点にあるという。さらに、「知らず知らずのうちに、いろいろなものを背負ってしまうところがある」と自己分析したうえで、「フラットな状態で生きられるよう自分自身も変えていけば、お芝居でももっと自然に呼吸ができるようになるはず」と、今後の目標についてもコメントした。
花組宝塚大劇場公演は、7月11日(月)に千秋楽を迎えた。東京宝塚劇場での新人公演は8月11日(木・祝)に予定されている。
ラジオ関西『ビバ!タカラジェンヌ』
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