女子サッカー・WEリーグのINAC神戸レオネッサは30日、元日本女子代表(なでしこジャパン)MF中島依美選手(31)が退団することになったと、ホームページで発表した。
滋賀県出身の中島選手は両足からの精度の高いキックを特長とし、攻守に高い能力を発揮する中盤のバランサー。髙瀬愛実選手とともに2009年にINAC神戸へ加わると、13年間にわたって港町のクラブ一筋でプレー。澤穂希氏や海堀あゆみ氏らを擁した黄金期を知り、レジェンドの退団後はチームリーダーとしてイレブンを牽引してきた。
そして昨年からスタートしたWEリーグでは、チームの堅守を中盤で支え、全20試合に出場。INAC神戸のリーグ戦9年ぶりとなる優勝、WEリーグ初代女王に大きく貢献した。
また、なでしこジャパンでも昨年の東京五輪や2019年のFIFA女子ワールドカップフランス大会で活躍するなど、90試合出場14得点の実績を残している。
中島選手はクラブを通じてコメントを発表。「このたび、INAC神戸を退団することを決めました。会長をはじめ、クラブ関係者の皆様ありがとうございました。どんなときも応援してくださったファン、サポーター、スポンサーの皆様ありがとうございました。13年間このクラブに在籍して、たくさんの方々と出逢い、たくさんの経験をさせてもらい、人としてもサッカー選手としも成長させてもらいました。WEリーグ初年度を優勝してシーズンを終えることができて本当によかったです。13年間ありがとうございました」と述べている。
なお、INAC神戸は同日、選手の契約更新情報を続々発表。WEリーグMVPのGK山下杏也加選手(26)、WEリーグベストイレブンのFW田中美南選手(28)、MF成宮唯選手(27)、DF三宅史織選手(27)ら現なでしこジャパンの選手たちや、WEリーグファーストゴーラーのFW髙瀬愛実選手(31)、チームの主力の1人であるMF伊藤美紀選手(26)らが新シーズンもレオネッサの一員としてプレーすることが決まっている。