イギリス・ロンドンの舞台で上演されたミュージカルを映画館で見られます。『ザ・ウィローズ』が7月8日(金)から、全国順次限定公開されます。
川辺にいる動物たちの世界に、春が来ました。心やさしく好奇心旺盛なモグラのモールは、しっかり者のネズミ・ラッティーと友だちになり、同居生活を始めます。
お金持ちだけど寂しがりやのカエル・ミスタートードは大きなお屋敷に住んでいます。乗り物が好きで破天荒なトードは、モールとラッティーを誘って、馬車で旅に出ます。
ところが馬車は自動車と競争になり、倒れてしまいます。
トードは目立ちたがりで周りに迷惑をかけるトラブルメーカーでした。トードはスーパーカーを乗り回して事故を起こし、刑務所に入れられます。
モールはトードのことを気にかけ、ラッティーはモールのことを思いやっています。
こうした中、トードが留守にしている屋敷にイタチの親分チーフ・ウィーズルとギャングたちが勝手に入ってきました。物知りのアナグマ・バジャーとカワウソのミセス・オッターも加わり、ピンチを乗り越えようとしますが……。
イギリスを代表する作家、ケネス・グレーアムの世界的児童文学をミュージカルに仕上げ、ロンドンで上演した舞台を撮影した作品です。2012年のロンドン・オリンピック映像監督のティム・ヴァン・ソメレンが、シネマ版の監督を務めています。
四季を通じて動物たちが繰り広げる夢と冒険の物語で、友情や家族愛、故郷の大切さ、失敗を生かす教訓を描いています。一方、動物たちの生活格差を描くなど人間社会への風刺も込められています。
破天荒なカエル、ミスタートードを演じるのはイギリスの喜劇俳優ルーファス・ハウンドです。歌とダンス、キャラクターの心模様を全身で豊かに表現していて、群を抜くパフォーマンスに圧倒されます。
モグラのモールはクレイグ・メイザー、ネズミのラッティーにサイモン・リプキン、ウィーズルがニール・マクダーモット、カワウソのミセス・オッターはデニース・ウェルチ、物知りなアナグマのバジャーはゲイリー・ウィルモットが扮しています。