宝塚歌劇団花組の永久輝せあが、7月11日に放送されたラジオ番組『ビバ!タカラジェンヌ』(ラジオ関西、月曜午後8時~)に出演。この日千秋楽を迎えた宝塚大劇場公演「ミュージカル『巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜』」、「ショー グルーヴ『Fashionable Empire』」について、役を演じるうえでの苦悩や現在の心境を明かした。
番組冒頭、パーソナリティーの小山乃里子は「本当に素敵なジョルジュ・サンド」と、男役である永久輝が演じた「男装の女流作家」役について大絶賛。当の永久輝は配役を聞いた当初、「以前の公演(2021年の『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』)で女役というものを存分に味わったと思っていたので」とても驚いたのだそう。
「どういう作品になるのか、という責任もある」。そんな思いから、幕開きのシーンは特に力を入れていたそうで、相手役となるフランツ・リストを演じるトップスター柚香光と何度も練習を重ねたという。
リスナーから届いた「劇中に付けている指輪にこだわりはありますか?」という質問には、「男装ということもあり、大きな飾りがついた指輪を人差し指に着けました。女性なので、リングは細いものに」と回答し、丁寧な役作りの一端を披露。
永久輝の演じたジョルジュ・サンドは、芯の強い快活な女性で、作・演出を務める生田大和の思い入れも強く、人物像をつかむまでに苦労したそう。「稽古中はどう動けばいいのか分からなかった」「(生田)先生の求める人物になるまでにだいぶ時間がかかりました」との言葉通り、毎日試行錯誤を繰り返していたという。そんな日々を経て、「最近は(役を演じることを)楽しめるようになってきました」と笑顔を見せた。
ショー『Fashionable Empire』についてたずねると、何よりもまず「楽しいです!」と、かみしめるように話す永久輝。「花組のエネルギーが爆発している感じ」という小山の言葉に大きくうなずき、「花組はもともと明るくて元気な人ばかりなので、それも相まって、舞台から落っこちそうなくらい皆元気です」とコメント。
作・演出の稲葉太地は、出演者皆でどのように作っていくか、という点を大切にしているそう。稽古場で育まれたコミュニケーションの積み重ねや空気感もあり、「舞台上でいろんな方と目が合ったり、顔を見合わせたりするタイミングが今までのショーのなかでも1番多い気がして、すごく楽しいです」としみじみ語った。
花組東京宝塚劇場公演は、7月30日(土)〜9月4日(日)の期間での上演が予定されている。
ラジオ関西『ビバ!タカラジェンヌ』
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