西宮は、学生の町。関西学院、神戸女学院をはじめ、たくさんの大学や学校の児童・学生らが行き交う。桜の咲く季節、本来であれば卒業・入学ムードのおめでたい雰囲気が町中を優しく包むのだが、残念ながら今年ばかりはその限りではない。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、西宮どころか全国で卒業式や入学式が中止となっているからだ。
一生に一度の晴れの舞台を断念せざるを得ない生徒や学生らを何とかして少しでも励まそうと立ち上がったのが、西宮市の老舗洋食店「洋食とワインのお店 土筆苑（つくしえん）」。同店では、2019年度の卒業生であれば誰でもランチメニューの一品が半額になるサービスを実施している。さらに、シェフによる「特製プリン」のプレゼントも。店内のレトロな雰囲気と、自慢の洋食の味で、学生時代最後の大切な思い出の1ページを贈る。学生にとっては価格帯が少し高めのお店なのだが、半額ならば手を伸ばしやすい。
一番人気は「名物タンシチュー」（1800円）。卒業生全員に特別にプレゼントする「卒業プリン」も評判だ。ほかにも、「特製ハンバーグ」（1300円）や数量限定の「ぷりぷりエビフライ」（1800円）、「牛フィレ肉のビフカツ」（1980円）など約10種のメニューが用意されており、ランチセットはサラダとスープ・パン（またはライス）まで付く。2019年度の卒業生であれば、これらのメニューどれでも好きな一品が半額になる。
土筆苑は昭和レトロの雰囲気で演出された素敵な洋食屋さん。女子学生が袴姿で訪れても良く似合うだろう。店内の写真撮影もOKなので、思い出を残す機会にはぴったりだ。「せっかくの晴れ着に袖を通す機会を失ってしまった」と落胆している学生にとって、これほど優しい場所はないだろう。もちろん男性も大歓迎。せっかくだからスーツアップして気を引き締めて訪れるのもいい。
世間はあいにくの自粛ムードだが、どんよりとした雰囲気を忘れて、一緒に卒業した友人と和やかにおしゃべりをしながら食事を楽しむことができる。暗い空気を払拭して、楽しくて明るい卒業気分を味わって欲しいという想いから、今回のランチ半額サービスが企画された。
土筆苑のランチ半額サービスは、なんと2020年12月27日まで。「ウイルスを気にせずご来店いただきたいので、2020年いっぱいはこのサービスを続ける予定です」と担当者は思いのたけを語る。卒業式をあげられなかった学生たちに愛をもって寄り添う姿勢が感じられる。
卒業式という大きな節目を迎えられなかったなか、失いかけてしまった卒業気分を、素敵なランチタイムで取り戻して欲しい。
「洋食とワインのお店 土筆苑」
住所 西宮市高松町11-2
営業時間 ランチ11:00〜15:00（L.O. 15:00）、ディナー17:00〜22:00（L.O. 21:00）
定休日 月曜
公式ホームページ https://www.tsukushien.com/
【ランチ半額サービス】
2019年度の卒業生なら誰でもランチの一品が半額
期間 3月19日～12月27日のランチタイム(11:00〜15:00)
対象 保育・幼稚園、小学校、中学校、大学、および専門学校の2019年度の卒業生
利用条件 卒業証書の提示（おひとり様1回のみ有効）
