読書の秋。本を読んでみたいけど、何を読んでいいのか迷っている、そんなあなたにぴったりの催しが、兵庫県尼崎市で行われる。
「ビブリオバトル尼崎秋の陣」という、この催し。10年以上前に京都大学の先生が考えた「書評バトル」だ。参加者が「ぜひ読んでほしい」というおすすめの本を持ち寄ることから始まる。
ルールは簡単。①参加者が読んでおもしろいとおもった本を1冊決める、②制限時間は5分、③PRを終えた後にその場の参加者全員でディスカッション、④最後にどの本がいちばん読みたくなったかを投票で決める……というもの。現在は各地で「ビブリオバトル」の大会があり、全国大会も開かれている。
この春、天守閣が復元された尼崎城のすぐ隣りにある尼崎市立中央図書館では、2年前から年に数回「ビブリオバトル」を行っていて、11月9日に11回目を開催する。
今回の「秋の陣」のテーマは「まつり」。自らもバトルに参加し、全国大会で2位に輝いたことがあるという尼崎市立図書館の山本美和さんは「プレゼン大会ではないので、立て板に水のように話さなくても、読んでほしいという熱意が伝われば年齢も関係なく、優勝できることがあります」と話す。
見事、優勝して一番読みたい本に選ばれると「城主」として表彰されるほか、かつて尼崎城主が身につけたとされる兜(紙と布で忠実に再現されたもの)をかぶり、尼崎城の前で記念撮影してもらえる特典も。参加者、観覧者ともに募集中。問い合わせ先は尼崎市立中央図書館、電話06-6481-5244まで。
知的書評合戦・尼崎秋の陣 おすすめの本で「城主」を目指してみては?!
2019/10/24