兵庫県警は14日、生活経済課の男性警部(49)が兵庫県西宮市内で飲酒し、帰宅途中に路上で寝込み、事件関係者ら約400人分の氏名などが記載された捜査資料を紛失したと発表した。
これまでのところ、個人情報が悪用された形跡は確認されていないが、捜査資料が入った手提げかばんは見つかっていない。兵庫県警は警部の処分を検討する。
紛失した資料は2通。男性警部が捜査に関わった事件で逮捕した容疑者の住所、職業、氏名、生年月日のほか、事件関係者約400人の氏名などが記載されていた。 なお事件の被害者に関する情報は含まれていない。
男性警部は12日、捜査拠点を置く警察署から移動して、同日午後8時半ごろから部下2人と阪急電鉄・西宮北口駅付近の居酒屋で飲酒し、同日午後11時ごろ2人を駅に送ったあと徒歩で帰宅途中、商業施設付近の路上で寝込んでしまったという。13日午前5時ごろに目覚めた時に、捜査資料が入った手提げかばんがなくなっていることに気付いた。
兵庫県警の内規では、許可なく捜査資料を外部に持ち出すことを禁じている。男性警部は資料の持ち出しの許可を取っていなかった。
兵庫県警・生活経済課は「(捜査資料の)発見に努めるとともに、再発防止のための指導を徹底して参ります」とコメントした。