電卓5台を駆使して、大人気アニメ『シティーハンター』のエンディングテーマ曲「Get Wild」を演奏している動画が話題です。YouTubeでは再生回数68万回を超え、Twitterではなんと本家の小室哲哉さんの公式アカウントから2回リツイート&フォローされました。
コメント欄では、「神曲をここまでクオリティ高く演奏できるなんてスゴい!」「再現度が高すぎる」「電卓が楽器だったなんて…」「原曲キーなのが最高」「ピロリロピロリロまできちんと再現されてるの好き」と、絶賛されました。
演奏しているのは、SNSやネットニュースでもたびたび話題となっている、電卓プレイヤーのあたりめさん。ピコピコ音が鳴るメロディ電卓を複数台使い、J-POPからゲーム音楽、クラシック音楽まで弾きこなします。YouTubeチャンネル登録者数は約35万人を超え、根強いファンも多いあたりめさんに、舞台裏を聞きました。
――愛用されている電卓の種類やレパートリー数を教えてください。
主に2種類の電卓を使っています。2種類とも中国製のメーカーで、型番「AR-7778」と型番「AR-8001」です。演奏機能が付いているメロディ電卓で、Amazonから購入しました。電卓3~5台を使用すれば、曲が演奏できます。
1→2→3のボタンを順番に押すと、ド→レ→ミの音が鳴ります。「AR7778」の電卓は「1→2→3→4→5→6→7→8」が「レ♭→ミ♭→ファ→ソ♭→ラ♭→シ♭→ド→レ♭」、「AR8001」の電卓では 同じく1~8で「レ→ミ→ファ#→ソ→ラ→シ→ド#→レ」の音が鳴ります。「AR7778」の電卓はD-flat major(変ニ長調)の音階が鳴るため、「1」の音は「レ♭」から順番に鳴り、「AR8001」の電卓はD major(ニ長調)の音階が鳴るため、「1」の音は「レ」から順番に鳴るという仕組みです。
曲のレパートリーはちゃんと数えたことがないのですが、およそ100~200曲はあるかと思います。一週間で数本ほど、コンスタントに新曲の動画をアップしています。原曲を聴いてオリジナル楽譜を書き起こし、練習してから弾いていますが、動画はほぼ一発撮りです。練習時間は曲の難易度によって、数分~数時間程度と幅広いです。
――電卓演奏のきっかけを教えてください。
もともと幼少の頃からピアノを習っており、初めはピアノの演奏動画を投稿していました。2018年の8月頃、YouTubeで「電卓1台で千本桜を演奏してみた」という動画を拝見して、数字を記憶しなければ演奏ができないと察し、電卓の台数を増やして挑戦してみようと思い、電卓演奏を始めました。現在はピアノ演奏と電卓演奏を両立しています。