魚の豊富な知識を持ち、タレント・研究者として活躍するさかなクンの生い立ちを描きます。ギョ注目ください! 映画『さかなのこ』が9月1日(木)、全国ロードショーされます。
主人公は、絵を描くのが大好きな8歳の小学生“ミー坊”です。ミー坊は、寝ても覚めても魚のことばかり考えています。毎日、魚を観察して、魚の絵を描いて、魚を食べる、一日中魚づくしの生活をしています。学校では魚の生態をイラストで紹介する「ミー坊新聞」を作っています。ミー坊は、普通のことは苦手で勉強は全然できません。
ミー坊の父親・ジロウは、天真爛漫で魚への愛が強いミー坊の様子はほかの子どもと少し違う、と心配しています。母親・ミチコは、純粋に魚を愛するミー坊を温かく見守り、応援します。「勉強しなさい」とは言わず、魚の図鑑を買ってやり、毎日魚の料理を食べさせてやり、ミー坊はのびのびと育ちました。
ミー坊は高校生になりました。相変わらず魚類に一直線です。カブトガニの人口ふ化を日本で初めて成功させて新聞に載ります。学校の不良友だちはミー坊のことを「おい、さかな!」と呼んでからかっていたのですが、釣りの腕前も魚を締めてさばくのもミー坊の方が上手で、一途に好きなことを貫き通すミー坊に一目置くようになります。
ミー坊は「お魚博士になりたい」という夢を抱き、卒業後ひとり暮らしを始めます。魚の仕事に就きたいと考えますが、なかなかうまくいきません。水族館、魚類のペットショップ、寿司屋など魚に関係するアルバイトを転々としていました……。
原作はさかなクンが初めて書いた自伝的エッセイ「さかなクンの一魚一会 〜まいにち夢中な人生!〜」です。
映画では、ミー坊と呼ばれていた少年が多くの人に出会い、温かく育まれながら自分の進む道を模索し、さかなクンになるまでを描きます。