「どんなお話?」ワクワクがいっぱい 2022イタリア・ボローニャ国際絵本原画展 西宮市大谷記念美術館 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「どんなお話?」ワクワクがいっぱい 2022イタリア・ボローニャ国際絵本原画展 西宮市大谷記念美術館

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 世界で唯一の子どもの本専門の国際見本市「ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア」で開催される絵本原画コンクールでの入賞作品を紹介する「2022 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」が、西宮市大谷記念美術館で開かれている。2022年9月25日(日)まで。

 この絵本コンクールは、5点1組のイラストを用意すれば誰でも応募できる公募展で、若手作家の登竜門としても知られている。未発表のものでも、2年以内であるなら既に絵本として出版されたものも応募できる。今年は過去最多となる世界92か国3873組から作品が寄せられた。入選したのは29か国78人の作品。日本人4人も含まれている。会場にはその入選作すべてが展示されている。

 作品からは、その国の文化やバックグラウンドを感じることができる。同じようなテーマでも、国や作者によってとらえ方が違う。描き方も様々で、なかには切り絵やコラージュ、刺繍を取り入れたものも。そして5枚のイラストからそのストーリーを想像する楽しみもある。一部の作品は絵本も展示されている。

マヌエラ・モントヤ=エスコバル(コロンビア)《虫ホテル》

トン・ヤン(中国)《髪を切りに》
久保田 寛子(日本)《いたずらネズミの生活》

「今年はストーリー性の高いものが多く入選した。どんなストーリーなのか想像しながら作品を見るのも面白いと思う」と話すのは、西宮市大谷記念美術館の作花麻帆学芸員。「コロナ禍以降、オンラインでの応募となったことで、郵便事情があまりよくない国からの応募が増えた。アジアからの応募は多かったが、近年はアルゼンチンやコロンビアなど南米からの応募が増えている。より多彩な作品に出会える」というように、コンクールの状況も近年、変わってきているようだ。

展示風景

 また、西宮市大谷記念美術館では、子どもたちが六角形のパネルに思い思いの町を描くワークショップを開催している。入選作家・高橋佑次さんが考案したもので、ワークショップキットを用い、自宅で制作する。完成した作品は美術館に展示し、それぞれが描いた町のかけらをつなぎ合わせて大きな町を作り上げる。

ワークショップの作品 六角形をつなげて大きな町へ

◆「2022 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」
会場 西宮市大谷記念美術館 (西宮市中浜町4-38)
会期 2022年8月13日(土)~9月25日(日)
休館日 水曜


【西宮市大谷記念美術館 公式HP】


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