「カーテンと家具の密着はNG」「遮像効果が人気」 カーテン専門店の店長が解説 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「カーテンと家具の密着はNG」「遮像効果が人気」 カーテン専門店の店長が解説

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 普段何気なく使っている人も多いカーテン。頻繁に洗うものではないため、油断していると汚れやカビがついてしまうことも。実はカーテンにはかなり多くの機能があるようで、「カーテンコールコレクション」(神戸市東灘区・六甲アイランド)店長で、窓装飾プランナーの資格を持つ阿辺麻友香さんにカーテンにまつわる情報を教えてもらった。

 カーテンのメンテナンスについて阿辺さんは、「カーテンに家具が密着しないように配置してください」と呼び掛ける。これは、物が多い部屋だと棚やベッドなどの家具でカーテンが窓に押さえつけられてしまうこともあり、窓に密着してしまっていると汚れもカビも付きやすくなってしまうため。これから先、寒い時期になってくると窓が結露してカーテンにカビが生えやすくなるが、このカビを防ぐには家具の配置に気を付ける以外に、こまめな換気と窓の拭き掃除も大切だという。

 レースカーテンであれば半年に一度は洗濯した方がいいそうで、カビが発生してしまった場合も早めの洗濯で処理をしたいところ。ただ、中には洗濯ができないカーテンもある。その場合はクリーニングに出す必要があるものの、状態や生地によっては落ちないこともあるという。阿辺さんは「定期的なお洗濯やメンテナンスを行う習慣をつけておいて」とアドバイスを送る。

カーテンは日頃のメンテナンスが大切

 カーテンの機能は遮光、遮熱、防音など様々だが防カビ機能のものもあり、レースカーテンをこの防カビ機能のものにしておくことで対策もできる。さらに、阿辺さんは人気の機能として遮像効果を挙げる。一般的に「ミラーレースカーテン」と呼ばれ、カーテンの裏側(窓側)がキラキラと光っているのが特徴。「外から中が見えにくくなる効果がありますが、大通りに面しているお宅や、隣の家と距離が近い場合などは遮像効果のあるカーテンで対策できます」と阿辺さん。他にも、川島織物セルコンから出ているカーテンには“セリスト機能”があるそうだが、これは抗ウイルス・抗菌性のあるもので、自然光を利用してウイルスを減少させる。コロナ禍で注目されているものの一つだ。

カーテンコールコレクションの店内

 店内にはカーテンレールもたくさんの種類が並ぶ。カーテンレールは装飾性の高いものと、シンプルな機能性のものに二分される。装飾性の高いものは多種多様なテイストのレールがあり、部屋やカーテンの雰囲気に合わせて好きに選べるが、重量があるためマンションには取り付けができないのだという。

 阿辺さんは「マンションには基本的に壁面にレールを取り付ける為の下地がなく、窓枠もしくは既存のカーテンボックスの内側にしか取り付けができないためです」と説明する。続けて、「せっかくおしゃれなレールをつけたかったのに......と落胆される方も多いのですが、装飾性レールに比べて機能性のレールはぐんとお値段が下がりますし、窓枠と同じ色に揃えると統一感がでてすっきりと見えます。その分、カーテンのデザインやスタイルにこだわっていただけます」と解説。

装飾性の高いカーテンレール

 数多くのオーダーカーテンを取り扱ってきた阿辺さんが、特に印象に残っているオーダーカーテンがあるという。それは少し前に納品した先で、カーテンと同じ生地と、その色違いの生地でクッションカバーもオーダーがあったのだそう。阿辺さんは「ちょっとしたことですが、カーテンをオーダーされる際はいっしょに小物をオーダーいただくと、お部屋にグンと統一感とおしゃれな雰囲気がでます」とコメント。一つの部屋に同じ生地を点在させるのが上級者のテクニックのようだ。

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