「プレーオフ争い間違いない」敵将も脱帽 西宮ストークス、開幕節を連勝発進 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「プレーオフ争い間違いない」敵将も脱帽 西宮ストークス、開幕節を連勝発進

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 日本プロバスケットボールリーグ・Bリーグ2部(B2)中地区の西宮ストークスは、22日、バンビシャス奈良との開幕節2戦目に臨んだ。試合は、西宮が72-62で勝利。前日の開幕戦に続き接戦をモノにした。

 会場のホーム・西宮市立中央体育館では、前日同様2000人を超える西宮ブースターが大声援を送った。先発は、ブラッドリー・ウォルドー、ドゥレイロン・バーンズ、松崎賢人、俊野佳彦、道原紀晃の5人。

 第1クオーター、西宮は、前日に続いて道原の3ポイントシュートで先制。その後も岸田篤生の3ポイントシュートや、その岸田が通した鮮やかなパスに谷口淳が反応し、レイアップシュートを決めるなど、得点を積み重ね、24-13と11点のリードで立ち上がる。

 続く第2クオーターは得点の奪い合いとなったが、西宮は、ウォルドーのゴール下での安定したプレーなどで、奈良の追い上げを許さない。前半は1度もリードを許さないまま、41–31と、10点差をつけてゲームを折り返す。

 ハーフタイムショーでは、レゲエ界のエース“RYO the SKYWALKER”が熱唱。今シーズンのストークスのために作成した応援ソング「WE ARE STORKS」を初披露すると、西宮ブースターのみならず、奈良ブースターもタオルやメガホンを振り回し大盛り上がり。選手たちが試合の前半の戦いを振り返り、後半の戦略を練るための20分間のハーフタイムだが、こうしたファンを飽きさせないための演出も、Bリーグの魅力だ。

 ハーフタイム明けの第3クオーター。西宮は、奈良の猛攻にあい、3Qの4分30秒、42-43とついに逆転を許す。一時は4点のリードを奪われたが、西宮はそこから必死の粘りを見せ、再度逆転。53-48とリードしたまま最終クオーターへ。

 第4クオーターは、第3クオーターの後半の勢いをそのままに、西宮ペースとなった。3分44秒には、チームリーダーの谷直樹にとって待望の今季初得点となる3ポイントシュートが決まり(今シーズン7ショット目で初成功)、この試合では最大の13点のリードを得る。その後もチームの持ち味である攻撃的かつ堅実なディフェンスで奈良の反撃を振り切り、72ー62で勝利。開幕から10連敗した昨季とは打って変わって、2連勝と、幸先の良いスタートを切った。

 西宮は、ターンオーバーを前日の17から9に大きく減らした一方で、アシストは3つ増やして20本を通すなど、充実した戦いを展開。チームトップの約36分に出場したウォルドーが22得点。チームで唯一、複数本(2本)の3ポイントシュートを決めるなど、攻守にわたって活躍した谷口が12得点で続いた。前日に引き続いて松崎も二桁得点と、3選手が10点以上を記録した。

 開幕節の2戦続けて、ベンチ入りした選手全員が出場。マティアス・フィッシャーHCは、試合後に、「私たちは一つのチームなので、全員がチャンスを受けるべきだと思っている。全員がやるべきことをわかっているので、だれをコートに出しても、自分たちのバスケットができると確信している」と、自身の考えがチームに浸透しつつあるという手ごたえを述べた。

 奈良のクリストファー・トーマスHCも、「西宮は才能のあるチーム。特に11番(俊野)と13番(道原)のファンになってしまった。間違いなくディビジョン(中地区)でプレーオフ争いをするだろう」と、脱帽していた。

 次節は、アウェイの愛媛県・松山市総合コミュニティセンターで愛媛オレンジバイキングスと2試合を戦う。10月5日と6日には、加古川市立総合体育館で青森ワッツとのホームゲーム。青森には、昨シーズンまで西宮でプレーした大塚勇人が在籍していることもあり、どういった戦いになるか、目が離せない。(春名優輝)

2019-20 B2リーグ 第1節(第2戦)
9月22日(日)14:00 TIP OFF
西宮ストークス 72–62 バンビシャス奈良
(24-13、17-18、12-17、19–14)
会場:西宮市立中央体育館
入場者数:2075人

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