女優の武田梨奈がパーソナリティーを務めるラジオ番組『武田梨奈のこだわりな時間』（ラジオ関西）9月10日放送回に、女優の芋生悠（いもう・はるか）がゲスト出演。「空手女子」という共通項を持つ2人のトークのなかで、芋生が役者を志したきっかけや、武田のアクション動画鑑賞秘話と撮休中のリラックス法などが明かされた。
2021年に公開された映画『吾輩は猫である』で共演した武田と芋生。今回のラジオの冒頭では、当時のことも回顧。普段、話しているときは優しい声の芋生だが、車中での演技のシーンではハスキーで強い声を出して、ひたすら怒鳴りちらす場面を熱演。その変わりように武田も圧倒されたそう。
武田と同じく、子どものころから空手をやっていたという芋生。そのきっかけは、幼稚園のときの父とのチャンバラごっこにあったという。「（父に）全然勝てなくて、強くなりたいと思って、お母さんに『強くなりたいんだけど』と言ったら、『あそこに道場あるよ、行く？』みたいに言われて、一緒に行ったんです」（芋生）。道場では同い年の男の子がだんだんと強くなっていく様子を目の当たりにして、悔しさを覚えるとともに、「ずっと負けたくない」という思いがあり、稽古に励んでいたそうだ。
空手の魅力について武田から問われた芋生は、「すごく人に優しくなれたというか、一本、芯が通ったというか、ぶれない部分ができた」とコメント。その精神力の強さは今の女優業にもいきているようで、「ちょっとやそっとじゃ負けないというか、外の人に気を配れるようになった」と語る。「空手は自分のなかでは、血や肉になるものというか、そんな感じですね」（芋生）。
この話を受けて武田も、身体だけでなく精神も強くなることや、稽古をしていると自信にもつながり余裕を少し持てるようになることなど、空手をやっていてよかったと思うことを挙げながら、同じ空手女子として共感していた。
また、芋生は空手だけでなく、水泳、長距離走、百人一首、絵画、書道と、特技も多く、アニメや音楽などでも多趣味な一面も持つ。「お母さんが、私がやりたいって言ったことは全部やらせてくれたんです」（芋生）。そのなかで、役者、芝居への道に進んだ契機となったのは、絵を描くことで表現に目覚めたからだと語る。
「私は高校のときに美術コースに入っていて、ずっと絵を描いていたんですが、自画像を描くのが一番好きだったんです。その当時は、すごく自分に自信がなかったのですが、自画像を描いているときに（絵に）出る、普段出ないような怒りや悲しみを見たとき、『こんなに自分っていろんな感情を持っているんだ』というのを感じながら、自画像を通じて自分と向き合っていました。自画像を描いているときは、外と遮断して自分の中に入り込んで泣きながら描いたりするんです。まだ年頃だからか、結構不安定だったりする部分を全部出して、醜い姿も全部アートになるというのがいいなと思って。そこでいろいろ出てくる表情が楽しくて、『もっと表現したいな』というのを思ったとき、小学校のときにお芝居など芸能の世界が面白そうだなと思ったことがあったので、『ああ、それだ！』と思って、自分で応募しました」（芋生）
（※芋生は2014年『JUNON Ｇirls CONTEST』ファイナリストに選ばれている）
一方、ラジオでの後半の話題は、休みの日の過ごし方について。最近は『NARUTO-ナルト-』を一気見しているという芋生は、そのアニメのアクションシーンを武田に薦めつつ、「梨奈さん、撮影の時にアクションの動画を普段はずっと見ているみたいなことをおっしゃっていましたよね」と逆質問する場面も。
これに対して、武田はアクション動画を見るようになったのはアクション演技の向上のためだったと語る。
「私が最初にアクションを始めた時は、本当に何ひとつ覚えられないし、うまくできなかったんです。最初、アクションスクールに通ったときも、そこでは練習生のような感じで、だんだん人数を落とされていって、最終的に残った人だけ正式所属になるなか、私は最後の方まで行ったのだけど落とされてしまって……。空手はできるけど、アクションができなくて、『もう、どうしたらいいんだろう……』と考えたときに、『これはイメージができてないからだ』と気付いたんです。ジャッキー・チェンをはじめ、好きなアクションスターたちのいろんな作品などを観ていくうちに、真似から入っていったらすごく楽しくなって、アクション演技への意識が変わっていったんです。その習慣は今もあって、動画を観て身体を動かさなくても頭でイメージしているような感じです」（武田）
『武田梨奈のこだわりな時間』
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