旅のガイドブックとしてお馴染みの「地球の歩き方」は1979年の創刊以来、およそ160もの国と地域を網羅。しかし、まだ出版されていない国がありました。それはなんと我が国「日本」。“47都道府県全ての魅力を詰め込みたい”という気持ちを一冊にギュギュッと詰め込んだ結果、なんと1056ページという辞書級の大ボリュームに!
満を持して、2022年9月1日に発売された「地球の歩き方 J00日本 2023〜24」(以下、「地球の歩き方 日本編」)の見どころを、株式会社地球の歩き方編集室に聞きました。
■編集員が総力を上げて作った史上最多ページ! 大型企画も充実
「地球の歩き方 日本編」に関わった編集者は総勢50名以上! 各都道府県に1人以上は担当者がいることになります。都道府県ごとに18ページずつ、沖縄と北海道は21ページのボリューム。これでも内容を削ぎ落とすのは、かなり大変だったそう。「日本縦断16泊17日旅行プラン」「ご当地グルメマップ」「おいしい酒図鑑」など日本全国を網羅した一冊ならではの大型企画も豊富。内容は全て現地の方に魅力を存分に語ってもらい執筆したもの。王道から知られざるスポットまで濃密な内容となっています。
■きっかけは新社長の何気ない一言
株式会社地球の歩き方は、2021年に学研グループ入り。そのタイミングで社長も交代に。その時に新社長から、「どうして地球の歩き方シリーズには『日本編』がないの?」と素朴な疑問をぶつけられ、編集員はみなハッとしたそう。これまでに160もの国と地域を発行しているにも関わらず、なんと自分たちの国である「日本編」は未発売。そこから企画がスタートしたのだとか。
■「日本旅行辞典」として一家に一冊を目指して
「地球の歩き方 日本編」は、ガイドブックとして持ち歩くには難しいボリューム。旅のお供というよりは一家に一冊置いてもらい、旅行先探しの参考にしたり、地元の新たな魅力を再発見したり、日本について学び楽しむのがおすすめなのだそう。「海外に行きづらくなった今だからこそ、日本の魅力に改めて触れるきっかけになってくれたらうれしいですね(編集室担当)」