古事記神話などに登場する伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)を祀る古社、伊弉諾神宮(兵庫県淡路市)で9月23日、3つの神話の神楽が華やかに競演する「三大神話 神楽祭」が開催される。
同神宮の国生み伝説を基に作られた「国生み創生神楽」、天照大御神が天岩戸に隠れる様子を主題にした「高千穂夜神楽」(宮崎県)、素戔嗚尊(すさのおのみこと)の八岐大蛇(やまたのおろち)退治を表現した「出雲神楽」(島根県)が境内の特設ステージ上で上演、奉納される。
神楽祭は、同日から3日間開かれる催し「淡路島くにうみ神話祭」のメーンイベントで、今年で15回目。地元の有志らで作る「くにうみ神話のまちづくり実行委員会」が主体となり、高千穂と出雲の神楽保存会を招いて開催してきたが、コロナ禍の影響で、2020年と21年は両保存会の出演が叶わなかった。
実行委員会事務局の石川佳宏さんは「3年ぶりに3つの神楽がそろい、とてもうれしい。『国生みの日』(9月23日)、幻想的な舞台を多くの人に楽しんでほしい」と話している。
24、25日の無料ステージでは、吹奏楽、和太鼓などの演奏のほか、剣術なども披露。各地の物産展や国生み伝説にちなんだ桃グッズの販売、竹細工のワークショップ(無料)などもある。
神楽祭は23日午後4時5分開演。入場料は特別席A6,000円、特別席B4,500円、一般席2,000円(いずれも税込)。全席指定で、お弁当とお買い物券300円が付いている。当日券はお弁当が付かない。予約、問い合わせは、伊弉諾神宮境内「せきれいの里」0799-70-1010。