肌寒くなると、一段と鍋が美味しく感じる季節。香美町では50年近く前からスッポンの養殖が始まり、今では香美町の特産品として県内の旅館などを中心に年間およそ200匹を出荷。また、スッポンの養殖場を活用して兵庫県で唯一となるチョウザメの養殖にも力を入れている。
近くから湧き出る26℃の温泉水を利用して育てられた香美町のスッポンはクセがないため、お刺身でも美味しく食べることができる。もちろん鍋の美味しさは抜群で、地元料理人は『スッポンはスープが命』と口を揃え、エキスが染み出したスープは深いコクがある。滋養強壮、美と健康の食材、香美町のスッポンは小代区内の宿で食べることができる。値段は宿によって異なるが、6,500円ほどという。
さて、スッポンを食べたことはあっても、チョウザメを食べたことのある人は少ないのではないだろうか。チョウザメはキャビアだけでなく、身も食べることができる食材で、なかでも香美町で養殖されたチョウザメは、あっさり淡泊な味わい。生で食べるとフグに似た食感で、味は鯛に近いという。お刺身やお寿司で楽しめる。
1996(平成8)年から養殖をスタートし、2005(平成17)年にはキャビアの採卵に成功。採取から塩漬け、瓶詰めまでを行った新鮮さが売りの「フレッシュキャビア」は濃厚な味わいで、すぐに売り切れる人気商品だ。生後およそ3年で食用に、そして8年ほどでキャビアが取れ、利用されない部分は魚醤として販売されている。
チョウザメ料理は香美町小代区の「大平山荘で楽しむことができる。特選チョウザメ料理コース、食事のみだと、ひとり8500円(税別)。1週間前に必ず電話で確認が必要となる。
これからの時期、香美町で温泉とともに、スッポンとチョウザメ料理を楽しみたいものだ。
香美町小代観光協会
電話0796-97-2250
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