TikTokで話題になりシリーズ累計40万部を突破した小説が劇場アニメとして完成しました。『僕が愛したすべての君へ』と『君を愛したひとりの僕へ』のラブストーリー2作品が、10月7日(金)に同日公開されます。
どちらを先に観るかで結末が大きく変わる……2作観るとそれぞれの世界が絡み合い交差して、互いの世界を支え合っていることに気づく斬新な設定です。
この2作品は前後編でもなくサイドストーリーでもなく、それぞれ独立した物語です。
『僕が愛したすべての君へ』 は、ほろ苦いラブストーリー。
主人公は、両親が離婚し、母親と暮らす高校生の高崎暦です。中学までずっと成績が良くて友だちがひとりもできなかったことから、高校では目立ちたくないと考えています。
ある日、クラスメイトの瀧川和音に声をかけられました。和音は「85番目の世界から来た」と言います。パラレルワールドでは暦は頼りがいのある存在だといい、2人が恋人同士だと明かします。
一方、『君を愛したひとりの僕へ』は、純愛ストーリーです。
主人公は、両親が離婚し、父親と暮らす小学生・日高暦。暦は、父の勤務先「虚質科学研究所」で佐藤栞という少女と出会います。2人は思春期を迎えて互いに恋心を抱きますが、ある日、暦の父と栞の母が再婚すると知らされます。兄妹になる自分たちは結婚することができないと落胆しますが、父と母が結婚しないパラレルワールドへ行けばいいと気づき、2人で研究所のカプセルに入ります……。
原作は、TikTokで紹介されて話題を呼んだ乙野四方字(おとの・よもじ)の小説『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したひとりの僕へ』(ハヤカワ文庫刊)です。シリーズ累計発行部数40万部を超えました。
日常の行動や進路など、人が歩む行き先を選択する場面で、もし違う方を選ぶ判断をしていたら今どうなっていただろう?
この2作品は共通して「並行世界」をテーマとして描いています。近未来を舞台に、選ばなかったもうひとつの世界としてパラレルワールドへ行き、幸せを求める物語です。