姫路信用金庫(姫路市十二所前町)は、家庭にある食料を持ち寄って地域の福祉団体などに寄付する「フードドライブ」を、約700人の職員総ぐるみで初めて実施した。
同金庫は、2021年5月に内閣府の「SDGs未来都市」に選定された姫路市の呼びかけに賛同し、同年10月に「SDGs宣言」を実施して以降、健康・福祉や質の高い教育などを選択した8つの目標(テーマ)に沿って多様な活動を展開している。なかでもフードドライブは、国連でSDGsが採択された9月25日頃に毎年行われる世界規模の「SDGs週間」に関連付けて、独自に定めた「ひめしんSDGs週間」(10月11日~21日)の一環で取り組んだという。
あらかじめ職員に食品寄贈を打診したところ、保存食や菓子など935品が段ボール25箱分集まったため、初日の11日に、貧困生活を強いられている人々に食品を届けているNPO法人「フードバンクはりま」(同市飾東町)に贈呈した。
また、使い捨てコンタクトレンズの空プラスチックケースのリサイクル対価を角膜移植の普及・啓発活動費に充てる「アイシティecoプロジェクト活動」にも参加。事前に職員から寄せらた空ケース約3キログラムを、プロジェクト運営会社のHOYA(本社・東京都)に手渡した。
同金庫の三宅智章専務理事は「SDGsは"すべてを郷土繁栄とともに"という創業理念に通じる。相互扶助の精神に則った両活動を今後も続けていく」と話している。
(取材・文=播磨時報社)