兵庫県加古川市で2007年、小学2年だった鵜瀬柚希(うのせ・ゆずき)さん(当時7歳)が刺殺された事件が、10月16日で発生から15年を迎える。兵庫県警は14日、情報提供を求めるビラ約500枚を、現場近くの山陽電鉄別府(べふ)駅前で配った。
事件は2007年10月16日午後6時ごろ、加古川市別府町新野辺(しのべ)の路上で発生。柚希さんは自転車で近くの公園から帰宅し、自宅の裏に自転車を置いて、細い路地を通り玄関に向かう間に、何者かに左胸と腹を刺されて死亡した。
救急搬送される際、柚希さんはまだ意識があり、犯人について「大人」「男」と話したという。
兵庫県警・加古川警察署捜査本部は、これまでに捜査員のべ約4万9000人を動員、現在も約20人体制で、殺人容疑での捜査を続けている。
事件発生から2022年9月末までに寄せられた情報は、のべ549件。このうち2022年は6件にとどまっている。
遺族は兵庫県警を通じ、「柚希が生きていれば22歳。たくさんの可能性があった。動物が好きで、獣医かトリマーになっていたかも知れない、絵を描くことも好きだったので、漫画家を目指していたかも知れない。
毎年、『今年で最後』と願い信じてビラ配りをしている。7歳だった柚希の命を奪った犯人が、今もどこかで生きていることが許せない」とコメントした。
情報提供は兵庫県警・加古川警察署 079-427-0110 へ。