男子にしか分からないかもしれないのですが、今回は男子トイレにある小便器についてのお話です。
ひと昔前であれば、用を足したあとにボタンを押すと水が流れてくるというシステムでした。それが今や、その場を立ち去るだけでセンサーが反応して自動的に水が流れるようになっているんですよね。
人感センサーが導入されたことにより、小便器の上部分には「人がいなくても水が流れることがあります」という注意書きステッカーが貼られるようになったんです。
利用者の目に触れる場所に貼られているのですが、私は以前からこのステッカーに違和感を覚えていたんです。
これってつまり、「人がいない時に流れる」ということを言ってるわけですよね!? でもこのステッカーは、たった今用を足している人に向けてお知らせしているんですよ。人がいないときの話を。
それに不思議なのは、人がいないときに水が流れるかもしれないってことです。“人がいないときに流れる”ということは、その場に出くわす人もいないのでは? と思うんですが……。
これって一体、誰に対して、何のためにお知らせしているんでしょうか?
用を足しながら首をかしげて考えてしまいます。