偉業達成! 『豊岡演劇祭2022』最多観劇をなしえた男が語る 「最大の問題」とは…? | ラジトピ ラジオ関西トピックス

偉業達成! 『豊岡演劇祭2022』最多観劇をなしえた男が語る 「最大の問題」とは…?

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 劇作家・演出家の平田オリザさんがパーソナリティを務めるラジオ番組(ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』)に、この秋開催された「豊岡演劇祭2022」最多観劇プロジェクトに挑戦した武藤保貴さんが出演。このプロジェクト挑戦を通し、人生で芝居を観たのは数回程度だったという武藤さんにどんな変化があったのか話を伺った。

 兵庫県豊岡市の地域おこし協力隊として2021年に移住した武藤さん。大手IT企業を離職し、現在は子どもたちに自然体験を通して学びを深めてもらう活動を行っている。そんな武藤さんは豊岡演劇祭の実行委員会に所属するメンバーと有志らが企画したプロジェクトに「巻き込まれる」ことになる。

 急増した演劇祭プログラムの全体像をつかむためなど、いくつかの理由で立ち上がった『豊岡演劇祭2022最多観劇プロジェクト』。演劇になじみはなかったという武藤さんだが、結果、11日間で71のプログラム観劇という偉業を成し遂げた。

 1日に平均6~7本。大きい紙に演目を書き込み可視化したという。今回のプロジェクト挑戦に際し、「最大の問題は移動でした」と語る武藤さん。「自家用車を使わせてもらったんですけれど、期間中はご飯を食べる時間を取るのも難しいほどでした(笑)」と、偉業達成に立ちはだかった思いもよらぬ壁について話してくれた。

「印象に残った演目をあえて挙げるなら、劇団あはひ『光環(コロナ)』と『但東さいさい』。前者は僕より若い人たちがこんな舞台を作り上げたことに感銘を覚え、後者は地域の子どもらとアーティストが協力してすばらしい作品を作り上げていて、アートを通して地域が活性することを体感できました」(武藤さん)

 平田さんは「ほとんど修行のような(笑)。ヨーロッパでは何本観たかを競う人たちもいますが、武藤さんのように最後まで鑑賞せず途中で席を立つケースも多い。日本初だと思います。来年はスタンプラリーもいいですね。」と、武藤さんの偉業をねぎらった。

最多観劇プロジェクトに挑戦した武藤保貴さん

※ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』2022年10月20日放送回より

☆☆☆☆☆

『平田オリザの舞台は但馬』
放送日時:毎週木曜日 13:00~13:25
放送局:ラジオ関西(AM 558khz / FM 91.1mhz)
パーソナリティー:平田オリザ、田名部真理
メール:oriza@jocr.jp

『ラジコ』では放送後1週間はタイムフリーでの聴取が可能。番組では、平田オリザさんが、ともにパーソナリティーを務める田名部真理さんと、これまでの自身の話しや演劇界への思い、移住拠点となっている兵庫・豊岡、但馬地域について、トークを進めていく。

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