女子サッカーの「2022-23 Yogibo WEリーグ」が、10月22日(土)から開幕する。国内プロリーグ2年目のシーズンを目前にして、昨シーズンの優勝クラブ・INAC神戸レオネッサの安本卓史社長が、ラジオを通して、「なんでもいいからスタジアムに来てほしい」と、ファン・サポーターの来場を呼びかけた。
WEリーグが直面している課題は、スタジアムへの入場者数。初年度となった2021-22シーズンのリーグ戦では1試合平均1560人という数字にとどまった。そのなかで、WEリーグで最初に優勝を勝ち取ったINAC神戸は、1試合平均3158人と健闘。WEリーグのオープニングゲームで4123人をノエビアスタジアム神戸に集めたほか、東京・国立競技場での開催となった第21節では1万2330人と、唯一の1万人超えも経験している。
WEリーグ初代MVPのGK山下杏也加選手や、今夏からキャプテンに就任したDF三宅史織選手、いま若手で注目を集めているFW浜野まいか選手ら、なでしこジャパン(日本女子代表)のタレントも豊富に揃え、リーグ屈指の陣容を誇るINAC神戸。Jリーグ・ヴィッセル神戸で活躍した朴康造氏が新監督に就任したチームは、「リスクを負いながら攻める」サッカーで2連覇を目指すが、朴監督や選手たちがいま、特に気にしているというのは、集客。INAC神戸、そして、WEリーグの盛り上げには、ファン・サポーターの存在が不可欠として、クラブは来場者の呼び込みにさらに力を入れる。
INAC神戸は今シーズン、「めざせ!ノエスタ1万人プロジェクト」を掲げているほか、神戸市9区を盛り上げる「9区プロジェクト」を立ち上げ、各区に担当の選手を配するなど、地元・神戸での地域密着型の活動にも積極的に取り組む。
「国立に1万人来ていただいたのならホーム1万人は可能! ノエスタに1万人以上を集めなければ昨シーズンを超えたことにはならない」と、20日放送のラジオ番組『カンピオーネ!レオネッサ!!』(ラジオ関西)ゲスト出演時に述べた、安本社長。地元の魅力的なグルメの出店や選手プロデュースのイベントなどを仕掛けるうえでも、2連覇を目指すサッカーの成績面はもちろん、集客へのこだわりは強い。「(同じ神戸がホームの)ヴィッセル神戸の試合では、だいたい1万5千人から2万人ぐらい入っているが、せめてその半分ぐらいは来ていただければ。そのためにも、サポーターの方には、もう1人、2人(友だちや家族などを)連れてきてください!」と、ひとりでも多くの来場を訴えていた。
INAC神戸は23日(日)にホーム・ノエスタで行われる開幕戦(大宮アルディージャVENTUS戦、午後1時キックオフ)では、選手入場時にペンライトを使ったイベントを予定。サッカー観戦体験向上を目的に、スマホで楽しめるライブ音声配信サービスを実施し、今回はWEリーグチェアに就任したばかりの髙田春奈氏や元日本女子代表DF川上直子氏が登場。試合の解説だけでなく、応援への呼びかけ、裏話などを配信していくという。
さらに、スポンサーの協力を得て来場者全員にユニフォームシャツが配られたり、各種プレゼントが抽選で当たったりするなど、サポーターへホームゲームの魅力を伝えるべく、クラブは尽力。「『たまたまノエスタきたらサッカーしてたので見に来た』でもいいんです。今回、抽選になるけどyogiboのクッションのプレゼントもあります! もうきっかけは、ピュアじゃなくていいので、とにかくスタジアムに来てください!」と安本社長。ラジオのマイクを通して改めて来場を呼びかけた。
「2022-23 Yogibo WEリーグ」のチケットは、WEリーグ公式サイトの「WEチケット」などを通じて購入できる。また、INAC神戸のホームゲームについては、INAC神戸公式サイトのチケットページ(INACチケット)でも販売されている。INAC神戸のチケットの主な一般料金は、メイン自由席が前売1800円、当日2000円。サイド南自由席(INAC神戸側ゴール裏)は前売・当日ともに500円、小中高を対象としたU-18は100円に設定されている。詳細はINAC神戸ホームページに掲載されている。
◆INAC神戸レオネッサ
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