「ファシリティドッグ(特定の施設で活動するために専門的に育成された犬)とハンドラー(看護師資格と臨床経験を有し、犬を扱う専門的なトレーニングを受けた看護師)がペアになり、患者の治療や入院生活に寄り添う。大きな特徴は、毎日同じ病院に勤務し、個々のニーズに合わせた活動を行う。プレイルームでの触れ合いから、つらい検査や手術室への付き添い、リハビリ支援などを通じて入院治療をしている子どもたちの心の励みにつながる。犬種はどんな犬でもいいわけではなく「人が大好き」、「人と一緒に仕事をすることが大好き」、「性格が穏やかで優しい」とされているラブラドール・レトリーバー種、もしくはゴールデン・レトリーバー種が選ばれる。
特定非営利活動法人「シャイン・オン・キッズ」(東京都中央区日本橋本町三丁目3番6号 ワカ末ビル7階 理事長 キンバリ・フォーサイス)が、2009年より「静岡県立病院機構 静岡県立こども病院」の理解と協力のもと、国内初の「ファシリティ・ドッグ・プログラム」を開始した。続いて2012年に「神奈川県立こども医療センター」、2019年に「東京都立小児総合医療センター」で活動を開始している。アメリカでは1年に50頭ものファシリティドッグが誕生するなか、日本ではこの10年間「ベイリー」、「ヨギー」、「アニー」の3頭の活躍に留まっていた、そんななか、日本で4頭目となる「アイビー」がデビューした。「ファシリテイドッグがいるから自ら治療を頑張ろう!」と前向きになれる子どもも増えつつあるそうだ。
しかしながら、このファシリティドッグを導入するには年間約1000万円もの費用が必要になってくる。「この活動の一助になれば」と当該活動を「アート引越センター」でおなじみのアートコーポレーション株式会社(大阪市中央区城見一丁目2番27号 クリスタルタワー16階 代表取締役社長 寺田千代乃)の想いと同社が推進しているSDGs活動の一環としてグループ各社に呼びかけ、約5000人にのぼる社員に対して広く活動を周知し、同協会が行っている「クラウドファウンディング」に対しての協力を行い、さる10月11日に同協会に対して700万円もの貴重な資金の寄付を募り、同日本社屋にて贈呈式が催行された。
寺田社長は「今回の募集は時間的に短かったが、このような尊い活動が、細くても、長く、広く支援される社会になればよいと思う」と語っていた。結びに患者の家族から届いた多数のメールから1通を紹介する。
※毎日こども病院に来てくれて本当にありがとう。
いつも心から癒され助けられています。
どうか、体をこわさないように、
ベイリーママもベイリーも体を大事にしてください。
いつもベイリーとベイリーママに助けられているばかり。
私も何かベイリーの役に立ちたい。(原文まま)
本活動への問い合わせ先
認定 特定非営利活動法人シャイン・オン・キッズ(30正都管第580号)
TEL 03-6202-7262
ウェブサイト http://sokids.org/ja/