兵庫県の斎藤元彦知事が10日、ラジオ関西の生番組に出演し、再び増加傾向にある新型コロナウイルスの感染とインフルエンザが広がる冬季を見据え、ワクチン接種で備えるよう呼び掛けた。
新型コロナの感染は、爆発的な第7波が収まったものの増加に転じ、兵庫県内でも10月以降徐々に増え、11月9日時点の1週間の平均患者数は1800人を超えている。全国旅行支援が始まって人の往来が活発になり、観光地ではインバウンドも目立つようになってきた。
冬を迎えると、例年インフルエンザが流行しており、今季はコロナとの同時流行が懸念されている。感染予防と重症化を防ぐため、兵庫県はワクチン接種を呼び掛けている。
とりわけコロナのオミクロン株対応ワクチンを接種するには、従来型を2回接種していることが前提となるが、この従来型ワクチンは年内で供給が終わる予定。接種間隔を3か月空ける必要があるため、オミクロン株対応ワクチンを打つためには11月中に1回目を接種しなくてはならないという。インフルエンザワクチンは自費となっている。
一方、全国旅行支援がスタートし、兵庫県内の観光地もにぎわいを見せた。人気のため支援枠が一時的に終了したこともあったが、再開している。
斎藤知事は「家族で旅行して気持ちをリフレッシュすることも大事。楽しんでいただきたい」としており、「コロナの感染防止と経済活性化の両立をしっかりと目指していく」と話していた。