ジュニアゴルファーたちのプロへの登竜門とも言われ、毎年春に開催される全国高等学校・中学校ゴルフ選手権大会、通称「春高・春中ゴルフ」。2年前の大会からは、西日本最多のコースがある三木市で開催されている。これまでにも古江彩佳や山下美夢有、蝉川泰果など、現在プロで活躍する数々の選手たちがこの大会を巣立った。
2023年3月に開催される「第43回 春高・春中ゴルフ」に、地元・兵庫の企業、和田興産株式会社が特別協賛することが14日発表された。同社がジュニアゴルフ大会の協賛をするのは初めて。会見で同社の溝本俊哉代表取締役社長は「日本のゴルフ発祥の地である兵庫で開催される大会。地域に根ざした会社として次世代を担う子どもたちのサポートをしたい。この大会から世界に羽ばたく選手が出てくることを願う」と話した。
会見に同席した、一般社団法人日本高等学校・中学校ゴルフ連盟の井上尚彦理事長は、「ゴルフはプレッシャーの中でやるスポーツ。ゴルフでいい結果が出ないと人間としてもダメだと思ってしまう選手が多い。でもゴルフと人間性は別。しっかりとした人間性を持った社会人・プロゴルファーを育てていきたい」と意気込みを述べた。また、古江彩佳プロを高校時代に指導した関西高等学校・中学校ゴルフ連盟の角谷真吾理事長(滝川第二高等学校ゴルフ部監督)は、「古江選手もジュニアの大会を経てプロで活躍している。強いプロがもっと生まれてほしい」と話した。
第43回「春高・春中ゴルフ」は2023年3月29日(水)~31日(金)に三木市で開催される。コロナ禍で20~30代のゴルフ人口は増えたというが、一方でジュニアゴルファーの数は減少、特に中学生は激減しているという。2023年3月の「春高・春中ゴルフ」では、小学生を招待してスナッグゴルフ(子どもや初心者でも容易に打つことができる簡易版ゴルフ)を体験してもらうほか、ギャラリーも無料にすることを検討している。「1人でも多くの子どもたちに見てもらい興味を持ってもらいたい」と井上理事長は話した。