宝塚歌劇団雪組の諏訪さきが、11月14日に放送されたラジオ番組『ビバ!タカラジェンヌ』(ラジオ関西、月曜午後8時〜)に出演。11月7日に宝塚大劇場公演での千秋楽を迎えた「グランド・ミュージカル『蒼穹の昴』」について、自身の演じる役柄や舞台への取り組み方を明かした。
全4巻にもわたる原作を読んだ際、「一体どのエピソードを、どうやって2幕ものにするのだろう!?」とワクワクが止まらなかったという。さまざまなシーンを描きつつも、ベースは革命を中心とした中国の政治という、壮大なスケールの本作。そのなかにも心温まる恋愛要素は含まれているようで、諏訪が演じる譚嗣同(たんすとん)がその役割を担っているという。
劇中でもドジなところが垣間見える譚嗣同を、「彼の1番いいところは、どんなに不器用でもとにかく優しく、相手に必ず伝えようとする真っ直ぐな心」と評した諏訪。改革に熱心に取り組む譚嗣同の姿勢が恋愛の面でも伝わるように努め、さらに、一つひとつのシーンが役柄の人生に繋がるよう意識していることを明かした。その言葉からは、自身の演じる役柄について真摯に向き合っていることがひしひしと伝わってきた。
登場人物たちのさまざまな思惑が入り混じるクライマックスは、諏訪にとっても非常に思い入れ深いシーンだという。皇帝に仕えるエリート官僚・梁文秀を演じる雪組トップスターの彩風咲奈と、李春児に扮する2番手スター朝美絢。2人の芝居に日々心を動かされながら、「毎回毎回、本当にいろんな経験をさせていただいている」と語った。
リスナーからも「感動のシーン」とメッセージが届くラストは、稽古中や終演後など「彩風さんと何度も対話を重ねながら作り上げた」そう。そのうえで「彩風咲奈さんと諏訪さきの、今までの(関係の)蓄積も役に反映できたらおもしろいな」と考えていることを明かし、この2人だからこその空気感を出したいのだと熱弁してくれた。
パーソナリティーの小山乃里子からの「東京公演ではどうしますか?」という問いに、「このままさらに(役を)深めて突き進んでいけたら」と回答。公演ごとに湧き出る感情や受け取り方が変化するようで、「この思いを忘れず、東京もさらにがんばりたいと思います」と、東京公演を楽しみに待つリスナーに向けメッセージを贈った。
雪組東京宝塚劇場公演は11月26日(土)〜12月25日(日)での上演を予定。
ラジオ関西『ビバ!タカラジェンヌ』
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