吉本興業のお笑いコンビ・からし蓮根が、水曜にパーソナリティーを務める番組『Clip』(ラジオ関西、月-木午後2時30分~)のなかで、「映画を観るときの座席位置のこだわり」について話した。
「ちょっとだけこだわりがある」と話し出した伊織。最近は、最後列にリクライニングシートが設置されている映画館があるそうで、3000円ほどでポップコーンとドリンクが付くその席で足を伸ばして映画を観ているという。これに対し、青空はすかさず「アメリカのニートやないか! 手についたポップコーンをはらってハッキングする奴や」とツッコんでいた。
特にこだわりはないという青空が、最前列の端で映画を観たときのことを振り返った。そのときに観たのは『孤狼の血 LEVEL2』で、鈴木亮平演じるヤクザがトラックに乗って突っ込んでくるシーンがあったという。青空が座っていた席はスピーカーのすぐ近くだったので驚くような大音量が鳴り、本当にトラックが突っ込んできたような衝撃を受けたそうだ。
続けて、出身地である熊本県小国町の映画館事情について話し始めた青空。当時、地元には映画館が2館あり、そのうちの1館では、前列にパイプ椅子や丸椅子が並べられていたという。「事務所に置いてあるような丸椅子に座って『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』を観た」と子ども時代を懐かしんだ。もう1館の前方列には畳が並べられており、「寝そべって観ているような人もいた」と、かなり独特な映画館だったと語った。
リスナーのなかには、こだわりが一切なく、「観られたらどこでもいい」という人もいたが、ほとんどの人が座席位置にはある程度のこだわりを持っていた。前から5列目あたりを選ぶというリスナーからのメッセージには「前の方だと首が痛くなるし、後ろすぎると人で観えづらくなるから」と、その理由がつづられていた。
前の方を避けるという意見が多いなか、常に最後列の座席を選ぶという人も。「後ろでポップコーンをむさぼられるのは虫唾(むしず)が走るほど許せない」のだという。メールには「ただ、横にポップコーン野郎が来る可能性はありますが、それは毎回賭けですね」と続いていた。
「頻尿のため通路側に座る」というリスナーも。1時間以上我慢する自信がなく、周りに迷惑をかけないためにそうしているのだという。これには青空も共感し、「ちゃんと事前にトイレに行くけど、やっぱり行きたくなる」とコメント。
実際に、ジョン・ウー監督のアクション映画『レッドクリフ』を観ているときにもどうしてもトイレに行きたくなったという青空。「盾で円陣を組んで、とんでもない戦いをしているときに我慢ができなくなってトイレに。トイレから帰ってきたらめっちゃ戦いに勝ってた」と話し、未だにどうやって勝ったのかわからないままだと明かした。
全体の意見を集計すると、映画を観るときの座席位置にこだわりのある人は80%、ない人は20%という結果となった。
(取材・文=バンク北川 / 放送作家)
※ラジオ関西『Clip水曜日』2022年11月16日放送回より