市内の魅力あふれる職業体験への参加を通じて、まちの雰囲気とアクセスの良さ、人とのつながりを感じてもらおうと、神戸市では、「神戸ならではのお試し移住・就労体験」の取り組みが行われている。これは、神戸市が大人向けの職業体験を提供する「仕事旅行社」とともに実施しているもの。兵庫県外在住者に2泊3日でお試し移住を提案し、ただの観光旅行でなく、職業体験もしながら、移住を考えてもらうプロジェクトだ。
時代や近年のコロナ禍で働き方も変わり「暮らし」や「生き方」、「仕事」への考え方も多様に。そのなかで今回のプロジェクトでは、神戸での観光だけではなく、実際に働いてみる体験で神戸の良さを感じることにより、継続的に神戸に関わってもらおうという目的で始まった。神戸はおしゃれで便利な「都会」であることと、海、山、農村など、豊かな「自然」が近くにあるのも特長。また、港町として育まれてきた国際性や多様性もあり、様々な働き方ができるまちと言える。
このプロジェクトで、神戸市は「神戸ならでは」にこだわった特別体験プログラムを提供。神戸といえば、スイーツ、お酒、カフェなどをはじめとするグルメが有名だが、神戸市西区の「神戸ワイナリー」での職業体験では、ワインができるまでの知識や、農作業を通して生産者側の思いや技術などを間近で学べるほか、ワインの品質を大きく左右するぶどう栽培に欠かせない枝の剪定作業の体験もできる。また、「すまうら水産」で須磨海苔の養殖漁師になるプラン、「有馬温泉 中の坊瑞苑」で温泉旅館の客室係になるプランなども用意されている。
どのプログラムも2泊3日の体験で、仕事旅行社の神戸市のプランは参加料金無料。体験前後のSNS投稿や、神戸市内に宿泊をするという要件をクリアすれば、仕事旅行社から体験中の2泊分の滞在費が補助される。兵庫県外の近畿在住者は1泊あたり3,000円。近畿外の県に在住の方は1泊5,000円となる。詳細は仕事旅行社の公式サイト内、「おためし移住はじめました 神戸で都会と自然のいいとこ取り」のページに掲載されている。
神戸市企画調整局政策課総合計画担当の山﨑旭洋さんは「神戸ならではのスペシャルな体験を通して、多様性のあるまち神戸で、ぜひ自分らしい暮らしを見つけて、移住も考えてみてください」と呼びかけている。
※ラジオ関西『サンデー神戸』2022年12月4日放送回より
◇神戸ならではのお試し移住・就労体験ができる「仕事旅行」について
【仕事旅行HP「おためし移住はじめました 神戸で都会と自然のいいとこ取り」より】
【神戸市HPより】
【『サンデー神戸』番組HP】