腕時計は数千円で買える安価なものから、数百万円〜数千万円もする高額なものまであります。なかには実用性の域を遥かに超えたものもあり、「どこにお金を払うか」は人それぞれですが、若い世代を中心に、安くて実用的な腕時計を探している人は多いはず。そこで、5万円以下で買えるおすすめの腕時計について、登録者数が7万3千人を超える「腕時計YouTuber」であるRYさんが、『やさしい腕時計』(ラジオ関西Podcast)で解説しました。
まず、5万円以下で時計を買う際に気をつけるべきポイントです。RYさんは、「何かを我慢する必要があることを理解した上で、何を重要視するかを見極めることが大事です」といいます。5万円以下という価格帯は、基本的にはクォーツ時計が中心になりますが、機械式時計もあるにはあります。ただ、精度やブランドネーム、ケース径や厚さ、防水性能など、やはり全てに満足できる腕時計に出会える確率は低く、「何か」を妥協する必要が出てくるからです。
RYさんがまず、すすめるのが『セイコー プレザージュ SARY197』です。1960年代のヴィンテージスタイルが再現されたモデルで、「機械式時計でありながら5万円ピッタリ(税抜)で購入でき、ダークトーンでインデックスが綺麗な一本。プレサージュは、セイコーの中でも日本の伝統技術を転用しているラインナップで、価格帯は10万円〜20万円ほど。大袈裟に言えば、グランドセイコーのような雰囲気も感じさせるシリーズです。そんなプレサージュをこの価格で買えるというお買い得感もありますね」(RYさん)。ケースは40ミリと日本人の手首にマッチするサイズ感。ナイロンストラップであることと、スペック上、精度は日差+45秒から-35秒あることをどう考えるかがポイントになりそうです。
続いては、『TIMEX Q』。アメリカの国民的時計ブランドであるTIMEXが、2020年に復刻させた人気の1本です。「クォーツ式でお値段は2万4000円ほど。ヴィンテージライクで“アメカジ”ファッションにとても合う雰囲気の時計です。買い集めてしまいたくなるほどカラーバリエーションもが豊富。高級時計では無難なモノトーンなどを選びがちですが、“外し”としてのカラーを手軽に選べるのが魅力ですね」(RYさん)。人気はロレックスの「GMTマスター」のベゼルデザインを彷彿とさせる「ブルー×レッド」の通称“ペプシカラー”。復刻当時はすぐに完売してしまったようですが、現在は手に入りやすくなっています。
最後に、『カシオ G-SHOCK GM-2100』。2021年に発表されたばかりのモデルで、“メタルカシオーク”の愛称で親しまれています。「8角形のベゼルが特徴的な通称“カシオーク”のベゼルをメタルにしたモデルで、価格は2万円台から。愛称は、『カシオ』と、オーデマピゲの『ロイヤル オーク』に由来します。丸や四角のイメージがあるG-SHOCKの中でもひときわスタイリッシュ。タフさはそのままに、薄くて軽く付けやすいモデルです」(RYさん)。発売後すぐに大きな話題となり、今後も人気が続くことが予想されます。
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5万円前後というのは、多少のことに目をつぶれば非常にコストパフォーマンスの高い腕時計に出会える価格帯です。初心者から上級者まで、「次の一本」を選ぶ際の参考にしてください
(ラジオ関西Podcast『やさしい腕時計』 #26『5万円でロレックスやGSの気分!? 手ごろで本格的な腕時計3選』より)