プロ野球・オリックスの宗佑磨選手(26)が、福田周平選手(30)とともにラジオ関西の番組にゲスト出演。ホームスタジアムでのげんかつぎに関する話や、グラブに関する秘話などを語った。
ゲスト出演したのは、林歳彦氏(会社経営者・環境活動家)とフリーアナウンサーの田中大貴(元フジテレビアナウンサー)がパーソナリティーを務めるラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』2022年12月5日放送回。
シーズン中のホームゲーム午後6時開始時の入り時間について、「12時前くらい」(福田選手)、「僕もだいたい12時前後」(宗選手)と、選手たちは試合の6時間前にはすでに球場入りしているというが、宗選手は「だいたいホーム球場でグラウンドに入るときは、呼び出されて走っていくのですが、そこからなんとなく(げんかつぎが)自分のなかでありますね」と、自身のルーティンがあることも明かす。
「アンツーカーという土と人工芝の切れ目のところに、ちょっと左足をこするんですよ。(サードのポジションにつくとき?)そうです、ホーム球場のときは。流れとしては、ちょっとこすって、ちょっと外野のほうへ、サードの深い位置まで歩いていって、そこからボールをもらって、ファーストにぐっと(投げる)という感じです」(宗選手)
そんな宗選手がいま使用しているグラブは、エメラルドグリーンが印象的なローリングス社製のものだが、これにも実は秘話があるのだという。
「あれは、巨人の岡本和真のグラブをもらったんです。全く同じ形なんですが、僕が今年使っていたものが、ちょっと感覚が良くなくて……交流戦で和真に会ったとき『ちょっと使ってないグラブない?』と聞いて、手にはめてパンパンして(感覚を確かめて)、『これ、もらっていいかな?』と。(もらった)その日の練習で使って、そのまま試合に臨んだら、そのときにファインプレーみたいな、良い感じで(ボールを)取ることができたんです。それで、『これ、いけるわ!』と思って、そのまま使い続けました」(宗選手)
もともとはショートだったのが、プロ入り後に、センター、そして今のサードと、ポジションをコンバートしていった宗選手。今では「外野(用)の一回り小さいくらいのサイズ」のグラブも巧みに使いこなして、「ストレッチではかたいけど動くときにはしなやかに動ける」高い身体能力も発揮しながら、2年連続、サード(三塁手部門)でパ・リーグのベストナインとゴールデン・グラブ賞を獲得。球界を代表するサードに成長している。
そのプレーぶりを、先輩の福田選手も絶賛。「メジャーリーガーのような感じ。日本のプロ野球の動きじゃないと感じます。(練習などでも)見た感じ、ノリノリでやるじゃないですか。そういう自由な発想で良いんだと、(ボールを)取ってアウトにすればいいなと思いましたね」と、リラックスしたスタイルに度肝を抜かれたそう。
その話を受けて、宗選手は「がっつりと型にハマってずっとやっているより、その(リラックスした)発想でいいんだという感じです」と、好パフォーマンスの秘訣も語っていた。
来シーズンへの意気込みについて、「やっぱり3割というのは(打者)全員が目指すべきところなので、そういうところを目指していきたい。守備では、また来年もゴールデン・グラブ賞をとりたいなと思います」と語っていた、宗選手。この日の番組では、藤井風の「帰ろう」をリクエスト曲にピックアップ。「藤井風さんの大ファンです。年下と思えない倫理観を持っていて、世界観がめっちゃいいし、独特ですよね。お会いしたことがないので、一度ぜひお会いしたいし、お友だちになりたいんです!」と、放送を通じてアピールしていた。