神戸市では202人の感染者が確認(21日正午現在)され、市内では感染者受け入れの中心医療機関となっている「中央市民病院」で4月9日に感染者が確認されて以来、感染拡大が止まらない。
こうした状況について神戸市は「医療提供制度の戦力が低下しており、予断を許さない状況」とし、このたび新たに医療機関の負担を軽減するための助成制度を設けた。
助成制度の対象は帰国者・接触者外来が設置された医療機関と感染患者の入院を受け入れている医療機関で、検体採取1件につき3000円、入院患者1人につき最大30万円の助成を行う。
これらの助成については、4月の補正予算に計上される予定で、総額は3億円となる見通し。
また神戸市は同時に、市民や企業からも医療機関への支援金を受けられるよう、新しく基金を設け、近く受け入れ先となる口座を開設する。今後、クラウドファンディングなどの取り入れについても検討していく方針だという。
神戸市の久元喜造市長は「既に寄付をしたいという申し出も複数受けている。市民、企業、行政が一体となって医療従事者の方々を支援していきたい」と説明している。