プロ野球の日本ハムやオリックス、阪神で活躍し、今シーズンをもって19年間の現役生活を終えた糸井嘉男氏(41)が、大阪市内のホテルで行われたトークショーに出演。“超人”と言われた同氏が伝説の“迷言”の真相を明かしたほか、次代を担う阪神期待の若手注目株もあげた。
12月17日(土)の「株式会社ロードカー×超人・糸井嘉男氏トークショー」(会場:ハイアットリージェンシー大阪)に出演した糸井氏は、親交の深いフリーアナウンサーの田中大貴氏(元フジテレビアナウンサー)の進行のもと、現役時代の“超人伝説”や阪神時代の秘話などで会場をわかせたほか、参加者からの質問にも回答した。
そのなかで「2017年、広島に負けてリーグ優勝の可能性が消滅した試合の翌日、『ジャンヌ・ダルク』という言葉を3回言いながらロッカールームに向かったという話しを聞いたが、どういう意味だったのか」と問われた糸井氏。「『ジャンヌ・ダルク』にハマっていたのかなと……歌手だったかな……」と語りだし、「(発言の)前の日、広島にいたとき、路上ライブで『Janne Da Arc(ジャンヌダルク、ヴィジュアル系バンド)』が歌われていたのを聞いたので、それを言っただけです(笑)」と、にこやかに真相を明かした。
また、「阪神で、来年ブレイクしそうな選手は?」という質問では、「いっぱいいますが、(現役の)最後のほうに2軍にいたとき、いいピッチャーを見つけました」と述べ、そこで挙げたのは2021年ドラフト1位の森木大智投手(19)。「彼のキャッチボールはプロの中でも群を抜いていた。身体はそんなに大きくはないが、球は速く、ものすごいボールを投げる」と、その素質に惚れこんだ様子。さらにもう1人、野手では小幡竜平選手(22)を取り上げ、「来年、たぶんチャンスはめちゃくちゃあると思う。彼のポテンシャルは肩も足もすごいものを持っている」とコメント。「ちょっとまだ細いが、そこは僕の“超人トレーニング”をやれば、すごい選手になると思う」と期待を込めてアドバイスも送っていた。
今回のトークショーは、ボルボの正規ディーラーとしての「ボルボ・ディーラー事業」や中古車販売・買取の「ユーポス事業」などを展開する株式会社ロードカー(本社:大阪市西区、代表取締役:柏原隆宏氏)が主催したイベントということもあり、クルマの話題にも言及。クルマ好きの一面もある糸井氏は、現在、ボルボ車を愛用するユーザーの1人でもあり、ボルボは「運転しやすいし、乗り心地や安全性がいい」と、その魅力を語る。また、「ボディが強いことにも魅かれた。僕も強くいたいので」と、独特の糸井節で特長を表現。現役時代は食事の約束をすると、その時間まで腹筋・背筋を精力的に行い、気づけば約束の時間を過ぎてしまったという逸話の持ち主は、「プロの厳しさを肌身で感じていたので、練習は常日頃やっていた」という練習の虫。今はさすがにトレーニングがおろそかになっていると言いつつ、現役時代と同じ体重95キロをキープ。そのマッスルボディは健在だ。
現役引退から3か月が経ったなかでの現在の心境について、「プロ野球はやりきったなという思いで引退したが、(テレビ)番組でバットなどを持ち野球をやると、やりたいなという気持ちが出てくるもの。でも、そこは抑えている」と率直な思いも吐露。シーズン中はギリギリまで現役続行か引退かを悩んだというが、「決断してからはスッキリした」と前を向く糸井氏。バットとグラブを置いた直後からメディア出演をはじめ多方面で活躍しており、年末には「SASUKE」(SASUKE第40回記念大会『SASUKE Ninja Warrior 2022』TBSテレビ)に出演することも発表されている。来年に向けては「野球以外のことでも何ができるか、いろいろチャレンジしたい」と展望を語っていた。