TRFのDJ KOOがパーソナリティをつとめる『DJ KOO×REBOOT THE WORLD』(ラジオ関西)では、音楽をはじめとしたさまざまなテーマについてDJ KOOがトークを繰り広げ、リスナーの元気をリブート(再起動)させる。12月24日放送回は「ハッピーニュース」をテーマに、DJ KOOが今年感じた音楽業界のハッピーな出来事について語った。
まず、2022年の音楽業界であったハッピーなニュースといえば「数々の大型音楽フェスが行動制限を設けつつ復活できたこと」だというDJ KOO。
ここ数年の間、新型コロナウイルスの影響でさまざまな音楽フェスやライブが制限・中止されてきたが、今年は日本の三大音楽フェスといわれている『FUJI ROCK FESTIVAL』『SUMMER SONIC』『Rock In Japan Festival』が開催された。特に、SUMMER SONICとRock In Japan Festivalは3年ぶりの開催となり、今回のテーマである「ハッピーニュース」にふさわしい話題だ。
新型コロナウイルスの感染拡大については依然として安心できない状況が続いているが、特にここ数年は「すごく過敏になっていた」と明かす。
「クラブという自分のホームが、三密(密閉・密集・密接)といわれる場所なので、現場に行っても『お客さんを盛り上げていいのか……』と迷いながらやっていましたし、そんな自分のDJとしての姿にも疑問を抱く日々でした」(DJ KOO)
しかし今夏、その疑問を解消できたある体験をしたという。
「チミー・トランペットやマーティン・ギャリックスといった、世界でも一流といわれるDJはこの時期にどういうDJをやるんだろうと思って『ULTRA JAPAN』に見に行ったんですけど、思いっきり盛り上げていました。フロアライクな人たちがマスクをしながらダンスミュージックを踊って、ビートを体で感じる。その姿を見たときに、これが正しいんだなと。自分の仕事はこれだと感じましたね」(DJ KOO)
さらに、東京都中野区で行われた『中野駅前大盆踊り大会』でも、新たな発見があったのだそう。
「これまでは(大盆踊り大会の様子を)配信していたんですが、今年は有観客でやらせてもらった。お客さんが浴衣を着て、出店もあって……。マスクをして盆踊りをしているのが、すごく楽しそうだったんですよね。感染予防に気をつけながら、『生活のなかで、笑えることや楽しみを自分たちで探しにいく』ことが本当に大切なんだなと思ったんです。それが今年の発見でした」(DJ KOO)
話題は「2022年を象徴する言葉」へと展開。毎年、日本漢字能力検定協会により「今年の漢字」が発表されるが、2022年の漢字は「戦」。選出理由は、ロシアによるウクライナ侵攻、円高・物価高による生活面の戦い、各種スポーツの熱戦などがあるのだそう。
このニュースについて、「今後もコロナとは戦っていかなくてはいけない」とDJ KOO。さらに、「緩和しつつあるけど、その根底にはまだ感染予防に努める気持ちがないといけないのではと思う。2023年を迎えるにあたって、『まだまだ引き締めていこうよ』というメッセージも含まれているように感じました」と、自身の解釈についても付け加えた。
一方、DJ KOOが掲げる今年の漢字は「新」だと発表。「今年で61歳になって、自分にとって新しい1年、新しい人生が始まったこと」が理由だと明かし、「今年はさまざまなジャンルやコンテンツで、新しい流れを作る動きだったり、ニューノーマル的なことが見受けられたこと」も選出理由のひとつだと語った。
(※ラジオ関西『DJ KOO×REBOOT THE WORLD』2022年12月24日放送回より)