示談交渉で依頼人に支払う和解金などを着服したとして、業務上横領容疑で兵庫県弁護士会所属の弁護士の男(58・兵庫県芦屋市)が逮捕、起訴された事件で、男が新たに交通事故の損害賠償金を着服したことが判明、神戸地検・特別刑事部は27日、男を同罪で追起訴した。
起訴状によると、男は2019年7月、80代男性から委任された交通事故の賠償請求をめぐる手続きで、保険会社から依頼者に支払われた約46万円を預かり、着服したとされる。神戸地検は男の認否を明らかにしていない。
男は2020年5月~2021年12月、30代男性に依頼された相続財産の分割に関する手続きで、相手方の弁護士から自身の金融機関の口座に振り込まれた和解金から約410万円を着服した。さらに別の依頼人の50代女性宛に、交通事故の損害賠償金として保険会社から支払われた100万円も着服したとして起訴されており、被害額は計約550万円にのぼる。
男はこれまでにも、民事訴訟の依頼者との協議を怠り、虚偽報告をしたなどとして、2022年、兵庫県弁護士会から計5回の懲戒処分を受けている。