商売繁盛の神「えべっさん」の総本社・西宮神社に近い、兵庫県西宮市の「酒ミュージアム(白鹿記念酒造博物館)」で、西宮神社の「十日えびす」(1月9~11日の3日間)に合わせて、毎年恒例の『堀内ゑびすコレクション展』を開催している。
2023年は西宮神社恒例の「開門神事・福男選び」(1月10日開催)も3年ぶりに復活、酒ミュージアムは年始は1月4日(水)から。1月15日(日)まで開催。

今回は多くのコレクションの中から『福の神』が描かれた”めでたい浮世絵”約60点を展示する。ゑびす・大黒をはじめとする七福神にあやかり、江戸時代の人々が「福よ来い」と縁起をかつぎ、手に取って観賞したり、部屋に飾ったりして楽しんだとされる。
木版画として量産されていた浮世絵。庶民が気軽に手に入れることができるものとして、多く流通したという。今回は版木の一部も展示している。
新春を迎えるにふさわしい浮世絵が並び、図柄からは人々が求める幸せの形が見て取れる。
◆堀内ゑびすコレクション
西宮で生まれ育ち、 医学博士・郷土史家として活躍した故・堀内泠(きよし)氏(1924~2009)が長年かけて収集した数々の品。西宮神社の氏子青年会である「若戎会」初代会長に就任したことをきっかけに手がけた堀内氏のコレクションは、主に「ゑびす神」を代表とする”福の神”に関するもの、郷土史、風俗風習等の資料で構成されている。







