今年の干支は卯(うさぎ)ですが、十二支がなぜ「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」の順番になったのか、という昔話があることをご存知でしょうか?
むかしむかし、神様が動物たちに「正月の朝、御殿に来た12番目までを順番に1年ずつその年の大将にする」というお触れを出したのです。
そのお触れを聞いた動物たちは「我こそは!」と決意。
歩みがゆっくりなため大晦日の早い段階から出発したウシに、ネズミは頭の上に乗って「一緒に行こう」と提案し、ウシも了承。いよいよウシが1番目にゴールするという直前で、ネズミがピョン! と頭から飛び降りてゴール。このため、「子、丑」という順番になったのだそう。なんともズルい。
ほかの動物たちも色々とありながらも順番にゴールしていくのですが、真っ先にゴールしたズルいネズミは、出発前、さまざまな動物がいるなかでネコにのみ「御殿に行くのは1月2日だよ」と嘘を教えたのです。この嘘により、ネコは12匹の動物がゴールし終えた2日に到着したため、十二支には選ばれなかったのです。このことから、それ以来、怒ったネコがネズミを追いかけまわすようになったとのこと。
もしもネズミが嘘を教えなければ、ネコが十二支に入っていたかもしれません。
ネコが入選した場合の十二支の競争を予想してみると、先行逃げきりのネズミとウシが1着、2着で大本命。次に、「1日に千里走って千里帰る」といわれているほどのポテンシャルを持つトラが3着となり、ネズミ、ウシ、トラの3連単。そのあとの4着くらいにネコが入ってくるのではないか……と。
だとすると、今年はウサギ年ではなくネコ年ということになります!