兵庫陶芸美術館(兵庫県丹波篠山市)で、特別展「教えて!兵庫陶芸美術館―収集と展示のQ&A―」が開かれている。
同館学芸課の村上ふみさんによるこのリモート・ミュージアム・トークでは、見どころや作品の背景などについて、2回にわたって紹介する。第2回は「展示のQ&A」。
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兵庫陶芸美術館では、2023年2月26日(日)まで、特別展「教えて!兵庫陶芸美術館―収集と展示のQ&A―」を開催しています。本展では、「収集」と「展示」という美術館の“活動”に焦点をあて、開館18年目に入る当館の収集活動や展覧会、美術館展示について紹介しています。
兵庫陶芸美術館では、陶芸文化に親しみを持っていただけるよう、これまで国内外の陶磁器や現代の陶芸を紹介し、近年では、ガラスやテキスタイル、木工などにも範囲を広げ展示を行っています。
展覧会には、企画から展示、撤収まで、多くのプロセスがあります。準備段階では、作品の選定、企画書や印刷物、展示計画の作成、さらに実際の展示作業では、作品の点検、設置、照明作業など、頭の中で企画を考えついてから展示が出来上がるまでには多くの時間がかかります。
本展では、やきもの専門館ならではの展示について、実際に使用している道具や展示作業映像も交えながら紹介しています。また、開館記念特別展から現在までの展覧会をこれまでのチラシや図録などとともに振り返っています。
過去の特別展チラシとともに開館前に開催された展覧会のチラシも展示しています。
作品を語る切り口は様々。「かわいい」や「科学的に分析する」「涼しげなやきもの」といったユニークなテーマによって展示された作品を紹介しています。