新型コロナウィルス感染拡大で混乱を極める2020年春からの地域社会を追いかけた、ドキュメンタリー映画『裸のムラ』が1月21日(土)、神戸の元町映画館で公開されます。
コロナ禍で当時の石川県の知事は「無症状の方は石川県へお越しいただければ」と発言して批判を浴び、その後、90人と会食していたことが報じられました。
この映画は、現職で最も長い7期27年目を送る知事の行動を追いながら、地元にモスクをつくったイスラム教徒の家族と、車に寝泊まりしながら旅をして仕事もする「バンライファー」の家族の姿を見つめました。
取材カメラは、政治家たちの言葉の軽さと市民の言葉の重さを聞き比べながら社会の本質をあぶり出そうとしていて、この結果、“男性中心社会”へ疑問を投げかけています。
監督の五百旗頭幸男(いおきべ・ゆきお)さんは神戸生まれで宝塚で育ち、テレビのニュースキャスターを務めながら富山市議会議員の政務活動費不正問題を明らかにする映画『はりぼて』を2020年に監督しました。
五百旗頭さんは、「コロナ禍の“空気”を見せる映画としてつくった。石川県のエピソードをまとめているが、日本の縮図として観てほしい」と話しています。
ドキュメンタリー映画『裸のムラ』は神戸市の元町映画館で1月21日(土)から、宝塚市のシネ・ピピアで2月24日(金)から公開され、いずれも公開2日目に監督の舞台挨拶があります。(ラジオ関西ニュース)