バスの本数が減るなど、全国各地で交通アクセスが課題になっています。こうしたなか、幅の狭い坂道が多く、路線バスの運行が難しい神戸の西須磨地域では、ミニバンを使ったコミュニティミニバス「はまちどり」の試験運行を20日から9月末まで行うことになりました。当面は、1日70人の利用を目指します。
運行ルートは、JR須磨駅から山陽電鉄月見山駅で折り返す1系統と、JR須磨駅から一ノ谷町を回る2系統の2通りで、午前9時台から午後5時台まで、それぞれ8便運行します。運賃は大人200円、子ども100円で、ICカードなどは利用できません。
運行車両は、兵庫トヨタが提供したハイブリッド車「ヴォクシー」で、定員は6人です。ミニバスの空席状況や走行位置は、ウェブ上でリアルタイムに確認できます。
地元住民が立ち上げた実行委員会で会長を務める松本裕代さんは、「坂がきついから引っ越したい、年を重ねて荷物を持って坂を上るのがつらい、との声をよく聞いていた。待ち望んでいた方々に利用していただけるように声がけしたい」と話しました。
なお、20日から31日までは、「お試し期間」として、無料で運行されます。