2025年大阪・関西万博公式キャラクター「ミャクミャク」と、デザインを作成したデザイナー・絵本作家の山下浩平さんが25日、「関西元気文化圏賞」特別賞を受賞した。
「関西元気文化圏賞」は、文化を通じて関西から日本を明るく元気にすることに貢献した人・団体に対して、年1回、関西元気文化圏推進協議会から表彰されるもの。
山下さんは1971(昭和46)年、熊本市生まれ。小学6年時から神戸市須磨区に住み、兵庫県立明石高校を経て大阪芸術大学美術学科卒業。神戸でフリーランスとしてデザインやアート活動を始めた。阪神・淡路大震災後、元町で古着屋を営んでいたこともある。2000年から東京を拠点にデザイン事務所「mountain mountain」を立ち上げ、キャラクターなどのデザイン活動を続けている。
公式キャラクター「ミャクミャク」は、細胞と水がひとつになったことで生まれた、ふしぎな生き物。その正体は不明。赤い部分は「細胞」で、分かれたり、増えたりする。青い部分は「清い水」で、流れるように形を変えることができる。大阪・関西万博のシンボルとして、世界中から愛され、親しみを持たれる公式キャラクターを目指している。
関西元気文化圏推進協議会は授賞理由として、親しみやすく印象に残るデザインのキャラクターが、”ミャクミャク”という愛称もあいま って、メディアやSNSで大きく取り上げられており、一定の条件のもと二次創作を許諾するなど、デジタルネイティブ世代にも受け入れられる新しいキャラクター像を作り上げ、2025年の大阪・関西万博の話題作りにつながっている点を挙げた。
受賞を受け、2025年日本国際博覧会協会は「ミャクミャクもとても喜んでいる。引き続き、皆様の自由な発想でミャクミャクを応援していただきながら、大阪・関西万博のテーマや意義に興味を持っていただけたら」とコメントを発表した。
大阪・関西万博の公式キャラクターは1898点の応募作品の中から選ばれ、2022年3月に発表された。愛称の「ミャクミャク」は、全国から3万3000通以上の応募のうち、開幕1000日前となった2022年7月18日に決定した。「ミャクミャク」という愛称を応募したのは2人(1984、2002年生まれ)。