女子サッカー皇后杯きょう決勝 INAC神戸、最多優勝を誇る東京NBと対戦 舞台は大阪 当日券はオンライン販売だけじゃない! | ラジトピ ラジオ関西トピックス

女子サッカー皇后杯きょう決勝 INAC神戸、最多優勝を誇る東京NBと対戦 舞台は大阪 当日券はオンライン販売だけじゃない!

LINEで送る

この記事の写真を見る(1枚)

 女子サッカーの日本一を決める皇后杯(皇后杯 JFA 第44回全日本女子サッカー選手権大会)は28日、午後3時から大阪府大阪市のヨドコウ桜スタジアムで決勝戦が行われる。2大会ぶり16度目の優勝を狙う日テレ・東京ヴェルディベレーザと、6大会ぶり7度目の日本一を目指すINAC神戸レオネッサという、女子サッカーの牽引役となってきた両者が、頂点をかけて激突する。

 4大会ぶりの皇后杯決勝に駒を進めたINAC神戸だが、当時、日テレ・ベレーザ(現、日テレ・東京ヴェルディベレーザ=東京NB)に延長戦の末に2-4と敗れているだけに、クラブとしては雪辱を期す一戦となる。その悔しさを知る1人、キャプテンのDF三宅史織選手は、準決勝の試合後に「ベレーザには決勝でやられていることが多いので、今年こそは絶対に(カップウイナーを)取りたい」とコメント。準々決勝では負傷交代を強いられ状態が心配されたが、準決勝ではフル出場で存在感を発揮。昨シーズン、初代WEリーグ女王に大きく貢献した背番号5、なでしこジャパンのセンターバックが、チームの堅守を牽引する。

 また、「本当に気持ちで負けないというところをしっかり体現していきたい。しっかり勝って、次のリーグ戦にいい形でつなげていきたい」と話すのは、チームを支える小柄なオールラウンダー、MF伊藤美紀選手。このカップ戦では何度か決勝を経験しているものの、「しっかり90分(フルタイム)出たのが、澤(穂希)さんとともに優勝したとき(2015年度、第37回大会)ぐらいで、それ以降は前半だけだったり、最後しか出ていなかったり、そういう悔しい思いをしてきた大会。その経験をここで、悔しさを晴らすというか、もう思いっきり暴れたい」と、気合いを込める。

 今シーズンは公式戦でここまで負けなし。連覇を狙うWEリーグでは首位に立てば、皇后杯でも粘り強く勝ち上がってきたINAC神戸。昨シーズンに育成年代のチームに敗れた屈辱を晴らすべく、このカップ戦でタイトルをとるという執念が伝わる戦いを展開。初戦となった4回戦から、相手の堅守に苦戦する場面もあったが、すべて2-1というスコアで勝利。朴康造監督のもとで勝負強さを発揮している。準々決勝、準決勝はエースFW田中美南選手を欠くなかでも、頼もしい存在となっている1人が、2試合連続得点中のMF成宮唯選手。INAC神戸の背番号10は、「今年は失点しても逆転できる力があり、同点に追い付かれても全然焦りがなく、『チャンスがある(から大丈夫)』と、みんなが思って戦えている。下を向く選手が全然いないのが、今のチームのいいところ」と、自分たちの戦いに自信を持つなか、自身初となる皇后杯制覇に燃えている。

 さらに、INAC神戸の田中選手、GK山下杏也加選手、DF土光真代選手にとっては、古巣対決にもなる。今シーズンからINAC神戸でプレーし、朴監督も絶賛するパフォーマンスを見せ続ける土光選手は、「個人的に古巣なので楽しみなところも多い。本当にベレーザの選手は一人ひとり技術が高くて、ボールを持たれる時間も多くなるとは思うが、それでもINACのよさを出して、最後の最後まであきらめないで、もちろん勝ちに行って、受け身にならずに自分たちから取りに行きたい」と、勝手知る相手との勝負に挑む。

 INAC神戸は、今シーズン、WEリーグカップ戦で昨年9月に東京NBと対戦し、2-2の引き分け。そのときは前半に2点をリードされたなか、後半に今シーズン絶好調のDF守屋都弥選手のゴールで1点差に詰めよると、終了間際にMF山本摩也選手のコーナーキックからエースFW田中選手が同点弾をヘッドで決めた。公式戦はそれ以来となるが、大黒柱の田中選手がこの大事な舞台でピッチに立てるかも、試合の見どころの1つだ。

 INAC神戸の安本卓史社長は、ラジオ番組『カンピオーネ!レオネッサ!!』(ラジオ関西)で「けが人もいて、リーグ戦からベストメンバーを組めないなかでも、起用された選手たちが大いに頑張ってくれて、チーム力がぐんと上がっている」と、FW愛川陽菜選手、DF井手ひなた選手といった高卒ルーキーをはじめとする若手の台頭を称えつつ、「関西での開催でもあり、彼女たちの熱いプレーをぜひ生で見てほしい」と、生観戦を呼びかけていた。

 なお、安本社長は、皇后杯決勝チケットが当初、オンラインのみでの販売、リアルの券売所が設けられていなかったことから、当日券を買い求めやすくしようと一念発起。日本サッカー協会など関係各所と協議のうえ、バックスタンド自由席をINAC神戸ブースで午後1時から販売することができるようになったという(用意されているのは300枚)。オンラインでの販売の詳細は日本サッカー協会の公式サイトに掲載されている。

INAC神戸レオネッサの選手たち ※今シーズンのWEリーグ戦より(写真:ラジオ関西)

LINEで送る

カンピオーネ!レオネッサ!! | ラジオ関西 | 2023/01/23/月 18:30-19:00

放送後1週間聴取可能、エリア内無料 radikoプレミアム会員はエリア外聴取可

関連記事