サッカー・J1、ヴィッセル神戸のGK前川黛也選手(28)が、27日、沖縄でのトレーニングキャンプ中の公開練習後にラジオ関西の取材に応じ、今シーズンにかける思いを語った。
ここまでのキャンプを振り返って、前川選手は「今までの始動日よりも早く始まって、すごく強度の高い練習をしっかりキャンプ中にこなせているので、すごく充実しているとともに、今まで以上に身体のコンディション(のよさ)というのは、僕以外の選手も感じているのではないかなと思う」と、手応えを口にする。
プロ入り後はアレックスGKコーチのもとで技術を高めてきた前川選手。その恩師がチームを去り、今年からはかつてJリーグでも名をはせたGKでもあるシジマールGKコーチと歩むことに。27日の練習でも廣永遼太郎選手や坪井湧也選手らとともにハードなトレーニングをこなすなど、新たな指導者のもとでも、来るシーズンに向けて余念なく調整を行っている。「今までもすごくGKトレーニングは強度の高い練習をやってきたが、シジマールコーチが入ってきて、より強度(の高さ)だったり、練習での時間というのも長くなり、でも、それらは絶対必要な時間なので、自分をすごく高めるためにも頑張ってやっている」。
元日本代表GK前川和也氏を父に持ち、大分トリニータやサンフレッチェ広島の育成組織、関西大学を経て、2017年からヴィッセルでプロ入りした前川選手。クリムゾンレッドでは7シーズン目を迎え、チームへの在籍期間が長いほうになった背番号1は、神戸でプレーする思いも強いものを持つ。「気付けばすごく神戸での在籍年数が長くなっている。神戸で長くやっている以上は、神戸のよさであったり、神戸を引っ張っていけるような存在になりたい」。
また、昨シーズンまでGK陣を牽引してきた飯倉大樹選手が去ったことで、今シーズン、前川選手にかかる期待もさらに大きくなっていることを、自身も認識している。「今までの在籍期間中、数々のGKとの競争をしてきたが、(飯倉)大樹さんはすごく僕のなかで尊敬できて、実力もあり、個性も持ち合わせている選手。すごく競争力の高いGK陣の1人でしたが、大樹さんが抜けたなか、僕自身、期待もされているのもわかっている。それでも、自分は自分で(これからも)しっかりやっていき、その期待を超えられるようにしていきたい。それとともに、自分自身が日本代表に入ることであったり、国内で一番のGKになりたいという目標があるので、そこを目指して頑張ります」。
「このチームは残留争いや下のほうで戦うチームではないので。もちろん、やるからには一番を目指してやらないといけない。ACL出場権獲得、そして、優勝を目指して頑張ります」と今シーズンにかける意気込みを述べた前川選手。ヴィッセルのファン・サポーター、そしてラジオ関西『GOGO!ヴィッセル神戸』のリスナーに向けて、「ヴィッセル神戸は絶対上位に食い込めるチームであり、食い込んでいくので、試合を見に来てくれたらうれしいです! いつも(応援)ありがとうございます!」とメッセージも送った。その笑顔も魅力な守護神のさらなる飛躍こそが、チームの好成績にも不可欠なものとなるだろう。
(ラジオ関西『GOGO!ヴィッセル神戸』より)